読書日記2021-136
【終の盟約】
楡周平❨著❩
[集英社2020年2月発行]
☆☆☆☆
ある晩、内科医の輝彦は、妻・慶子の絶叫で跳ね起きた。 父の久が慶子の入浴を覗いていたというのだ。 久の部屋へ行くと、妻に似た裸婦と男女の性交が描かれたカンバスで埋め尽くされていた。
久が認知症だと確信した輝彦は、久が残した事前指示書「認知症になったら専門の病院に入院させる。延命治療の類も一切拒否する」に従い、父の旧友が経営する病院に入院させることに。 弁護士をしている弟の真也にも、事前指示書の存在を伝えた。 父の長い介護生活を覚悟した輝彦だったが、ほどなくして久は突然死する。死因は心不全。しかし、あまりに急な久の死に、疑惑を抱く者もいて――。
帯の言葉…
認知症になった親が
死を望んでいたら
あなたはどうしますか。
挑むテーマは“安楽死”
最近の医療物には多いテーマです。
どんな姿になろうが、どんな苦痛に喘ごうが、生かされる医療は必要なのか?
回復する見込みがないにも関わらず、本人の意思がどうであろうと、死を迎えるその時まで、生き続けなければならい状況に陥ることがあり、認知症はその最たるものだと、本書を読んで恐ろしくなった…
誰しも死に方は選べない…。
近年では事前指示書によって延命治療を拒否するという選択肢が生まれたようだが、まだまだ一般的でもないし。
《安楽死》《尊厳死》
私は肯定派です!
事前指示書は書くべきなんでしょうね。
義父にお風呂を覗かれたら…
私ならば、そんなに大問題にはしないかも??
裕福で優雅で温厚で非の打ち所が無い長男夫婦、それを妬み羨む貧乏な次男夫婦。
カネカネとばかり言う次男嫁。
でも、悪者っぽい次男嫁の方が、現実的だと思えたけどね
ありがとうございましたm(_ _)m