読書日記2021-130
【いつか岸辺に跳ねていく】
加納朋子❨著❩
[幻冬舎2019年6月発行]
☆☆☆☆✬
あの頃のわたしに伝えたい。 明日を、未来をあきらめないでくれて、ありがとう。
生きることに不器用な徹子と、彼女の幼なじみ・護。 二人の物語が重なったとき、温かな真実が明らかになる。
「フラット」と「レリーフ」の題名で二部構成で書かれている。
「フラット」とは平坦?
「レリーフ」とは、平坦にところに刻む?
幼馴染みの二人、前半の「フラット」は、護が主人公で、徹子のことを見守る立場での話。
後半の「レリーフ」は、徹子が主人公で、前半の話をなぞる展開。
前半を読んで、ティーンに分類されるだけあって、青春そのものだわ〜、何か中途半端だけどと思っていたら…
後半で、えっ?えっ?
そういうことなの(・・;)
ファンタジーといえばそうだけど、そこに絡んだ愛情や友情から目が離せなくなり、最後まで一気読みでした(^^)v
著者の作品『カーテンコール』もそうだったけど、クライマックスに向けての盛り上げ方や収束の仕方がお見事でした!
ありがとうございましたm(_ _)m