読書日記2021-128
【犬がいた季節】
伊吹有喜❨著❩
[双葉社2020年10月発行]
☆☆☆☆☆
1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。
「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。
初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。
昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、
瑞々しく描く青春小説の傑作。
犬目線と人間目線、両方からの成り立ちが良かった!
「コーシロー」犬目線からは、何度も笑わせてもらった
現実にも、動物から人間への見方って、こんな感じなんだろうと思わせてくれました
高校に住んでいる犬のコーシローとそれぞれの時代に関わった高校生たち。
著者の実話を元にしているとか?
コーシローと、それを取り巻く青春真っ只中の高校生たちが、恋や友情や将来の夢や家庭の軋轢に、迷い悩みながらも過ごした昭和の終わりから平成そして令和へ。
成就するのに30年もかかったことに、コーシローも苦笑いしているだろうなぁ〜
伊吹作品4冊目、私は本書が1番好きかも!
ありがとうございましたm(_ _)m