読書日記2021-117
【君が夏を走らせる】
瀬尾まいこ❨著❩
[新潮社2017年7月発行]
☆☆☆☆☆
小さな手。 でたらめな歌。 喜ぶ顔。 増えていく言葉。 まっしぐらに走ってくる姿。 夏はまだ残っているというのに、それらをすべて手放さないといけないのだ。
寂しい、悲しい…。 そういう言葉はピンとこないけど、体の、生活の、心の、ど真ん中にあったものを、するっと持っていかれるような心地。 金髪ピアスの俺が1歳の女の子の面倒をみるなんて!?
16歳の少年の思いがけない夏。
『あと少し、もう少し』で登場したヤンチャな太田くんのその後。
高校2年の夏休みのバイトとして、先輩の1歳10ヶ月の女児のシッターになる。
全く未知の世界で、どんな事件が起こるの??
と思ったけど、ただ淡々と慣れないお世話をして、馴染んでいくだけ…
だけど、そこに滅茶苦茶ハマります!(^o^)v
私にも2歳9ヶ月と1歳6ヶ月の孫がいます。
離れて暮らしているのと、ここ1年はコロナ禍もあり、今までに会ったのはたった3回のみ…(下の子は1回だけ)
だから太田君の奮闘ぶりに、いくら経験者でも、あぁ〜きっと自分もこんな感じなんだろうなぁとシミジミ(¯―¯)
そして、たった数日過ごしただけでも離れ難いんだからね!
"寂しい、悲しい"は、馴染みすぎた結果よね(ネタバレごめ〜ん
)
ありがとうございましたm(_ _)m