読書日記2021-110
【虹猫喫茶店】
坂井希久子❨著❩
[祥伝社2015年4月発行]
☆☆☆☆☆
“猫の世話をするだけの簡単なお仕事” こんな求人募集を見つけて僕は一軒の古ぼけた喫茶店を訪ねた。
『喫茶 虹猫』で待っていたのは、“猫バカ”で引きこもりの女主人と里親募集中の迷い猫たち。 僕に任された仕事は認知症のお婆さんが棲む猫屋敷の掃除だったのに、いつのまにかワケあり客が持ち込む、“猫問題”に翻弄されていき…。
寂しがり屋な人間と猫の不器用な愛の物語。
タイトル通り、猫が中心になるお話です。
ただ可愛いだけの存在としてではなく、"命"だということを知って貰う内容ですね![]()
そんな中でも登場人物が、みんな個性的で最後まで面白かったけれど、扱うテーマは重く大切なもので、考えさせられる内容でした。
私も今、保護猫2匹と一緒に暮らしてます。
こんなニャンズです!
当然のこととして、去勢・避妊手術済だけど、正直ここまでの考えはなかった…
本文より
『健康な体を切って、二度と子供を産めなくする。その覚悟を猫にかかわる僕らは共有しなきゃいけないと思う。』
『手術しないと際限りなく増えてしまう。…仔猫の殺処分…
手術と仔猫を殺すのと、どちらが残酷かは分からないけど、生まれたばかりの命を奪うより心情的にマシと手術を選んでいる。』
これも人間のエゴかもしれないけれど、共存していくための方法でしょう…![]()
妊娠中に手術をして、子宮ごと処分する…![]()
耐えられないな![]()
主人公が熱で寝込んでいる時、究極の引きこもり猫さんが、そぉ〜と来て····
"枕の横に煮干しを置いていく"
笑いながら泣いてしまいました!![]()
ありがとうございましたm(_ _)m
