読書日記2021-65
『彼らは世界にはなればなれに立っている』
太田愛❨著❩
[角川書店2020年10月発行]
“始まりの町”の初等科に通う少年・トゥーレ。 ドレスの仕立てを仕事にする母は、“羽虫”と呼ばれる存在だ。 誇り高い町の住人たちは、他所から来た人々を羽虫と蔑み、公然と差別している。
町に20年ぶりに客船がやって来た日、歓迎の祭りに浮き立つ夜にそれは起こった。 トゥーレの一家に向けて浴びせられた悪意。 やがてトゥーレの母は誰にも告げずに姿を消した。
消えた母親の謎、町を蝕む悪意の連鎖、そして、迫りくる戦争の足音。
「相棒」の人気脚本家がいま私たちに突きつける、現代の黙示録!
太田さんの新作、過去本に感動したので、大いに期待!
しかし…「う〜〜ん」(¯―¯٥)
難しい…「ふぅーー」( ´Д`)=3
リタイアかな…と思いつつ、後半が良いとの感想も見たので、苦心しながらも読み終えた。
直で声を上げにくい問題を、架空の町から発信したいのだろうと推測。
著者のメッセージ小説かな?
まず浮かぶ言葉は『権力』『差別』
そして『貧困』『集団主義』『表現の自由』
羽虫=『移民』『難民』
これを、4人の登場人物の視点で語られている。
私たちは何処から来て、何処へゆくのか?
都合の悪い事、面倒な事には目を背け、考えることをやめた時、国はどこへ向かうのか?
もう少し砕けて書いて貰えたほうが、多くの人の心に響いたかも?
ありがとうございましたm(_ _)m