読書日記2021-34 彩坂美月❨著❩
『向日葵を手折る』
[実業之日本社2020年9月発行]
父親が突然亡くなり、山形の山あいの集落に引っ越した小学校6年生の高橋みのり。
分校の同級生と心を通わせはじめた夏、集落の行事「向日葵流し」のために植えられていた向日葵の花が、何者かによってすべて切り落とされる事件が起きる。
同級生たちは「あれは向日葵男のしわざだ」と噂するが、さらに不穏な出来事が続き……。
あざやかに季節がめぐる彼女の4年間と事件の行方を瑞々しい筆致で描く、烈しくも切ない青春ミステリ。
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今回も初読みの作家さん。
そして、この本もブロ友さん達が絶賛されていました!
はい、その通り、良かったですねぇ!
読了感MAX(^^)v
青春ミステリーというか、心理ミステリーと感じました。
大切な人を前触れなく失うのと、大切な人がいなくなるかもしれない恐怖に怯え続けるのとでは、どちらがより辛いのだろう?
その辛さを子供が抱えて生きるなんて、想像を超える心理。
そこからのしかかる重圧、大人だって耐えられないでしょう…。
「現実において守ってくれるはずの親や学校が、不安や寂しさや絶望や色んなものが、時に子どもを殺す」
「悪意のない身内意識や田舎ゆえの閉鎖的な空気」
ハナ(犬)の命が散った部分は、思わず呻いてしまった。
ミステリー部分の結末は、だいたい想像遠りで「やっぱり!」だったけど、この話の主人公って小学生〜中学生だったよな…
私が思うよりも大人なのかな?
ありがとうございましたm(_ _)m