一度過ちをおかした人間は、 人を好きになってはいけないのだろうか。【Innocence:[名]無罪、潔白】
音海星吾は美術サークルに所属する大学生。 中学生時代、不良に絡まれた星吾は、彼を助けようとして身代わりに刺された青年を見捨てて逃げてしまう。
青年はその後死亡したため、星吾はネット社会を中心とした世間の誹謗中傷を浴び続ける。
大学入学後も星吾は心を閉ざして生きていたが、コンビニのバイト仲間の吉田光輝、美術サークルの顧問・宇佐美ら周囲の人間との交流を通して、徐々に人間らしい心を取り戻しかける。
そんななか、星吾を狙うように美術室の花瓶が投げ落とされ、さらに信号待ちの際、車道に突き飛ばされるという事件が起こる。星吾を襲う犯人の正体は? そして星吾の選択とは――。
魂を揺さぶるラストが待ち受ける、慟哭のサスペンス!
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小林由香さんの待望の新作。
やっと読めました(^^)/
前作の3作品も、どれも心に響くものばかりだったので、楽しみにだったんです。
今回もテーマは重い…。
加害者じゃないけど加害者?!
自分を助けてくれた人を見捨てた少年は、そのことで罪の意識を持っても、現実逃避?しながら生活している感じかな。
被害者の遺族や恋人は、無念さをどこにぶつければ良いのか、やはり、少年にぶつけるしかない?!
でも、どちらの家族も大きな大きな重しを抱えながら生きている、生きていかなければならない事実に苦しく思いながら読み進めていきました。
最後の50ページは、真相が明らかになるところは目が離せない!
そのぞれの心の闇にも惹きつけられた…。
魂が揺さぶるラスト
はい!揺さぶられました(^o^;)
被害者の関係者が、加害者に復讐するのは正当化できるのか?
永遠のテーマですね。
ありがとうございましたm(_ _)m