読書日記12 小野寺史宜❨著❩
『ひと』
[祥伝社2018年4月発行]

 

ひと [ 小野寺史宜 ]

 

たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。
両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋。
見えなくなった未来に光が射したのは、コロッケを一個、譲った時だった――。

母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師の父。 女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の僕を東京の大学に進ませてくれた母。 ――その母が急死した。
柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。

ラーメン 焼肉 お弁当 カップラーメン カレー 鍋 たこ焼き

『タクジョ』を読んで、興味をもった砂町銀座を知るために読んで見ましたよ(^o^)

特に抑揚もなく、淡々と進められる話だけど、おばさんは好きだなぁ〜照れ

否定的な感想も少なくないようだけど、どん底のような状態か
少しずつ少しずつ生きなおしていく様は好感が持てた。

誰も恨まず、憎まず、冷静に、謙虚に、そして真面目に。
ひねくれもせず、八つ当たりもせず、自暴自棄にもならず。
主人公の誠実さに感心し、幸せになって欲しいと思いながら読んでいた。

『人』ではなく『ひと』に愛情を感じたのも、世の中捨てたものでは無いとのメッセージ?!

続けて『まち』を読むけど、続きではないのかな?

ありがとうございましたm(_ _)m