読書日記155 柚月裕子❨著❩

『盤上の向日葵』
[中央公論新社2017年8月発行]
埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。 遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。
それから四か月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。 向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。 世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とは―!?







昨年、NHKBSでドラマ化されていたようですね。
最初にキャストを見たので、主人公=千葉雄大ありきになってしまったかな(^o^;
影のある孤高の天才棋士をどう演じたのか?
興味深いです!
私は将棋は、ほぼ分からないけど、分からなくても緊迫した情景はヒシヒシと伝わってきました。
文中の指し手説明は、分からないので飛ばし読みだったけど…

主人公とその周辺の動き、警察の捜査がだんだん迫ってくる。
そうしたことが交互に語られる文体で、上手く結末に繋がっていると思えた。
最後は哀しい…。
本当のことは当事者しか分からないし、弁明させてあげたかった。
不幸せな人生は、ハッピーエンドで終わらないと、読み手も後を引く感じがします。
ありがとうございましたm(_ _)m