読書日記146 寺地はるな❨著❩
『やわらかい砂のうえ』
[祥伝社2020年7月発行]

 

やわらかい砂のうえ [ 寺地はるな ]

 

砂丘の町で育った万智子は大阪の税理士事務所で働く24歳。
顧客のウェディングドレスサロンのオーナーに頼まれ、週末だけお手伝いのアルバイトをすることに。 オーナーに連れていかれた「あつまり」で万智子は美しくてかっこいい年上の女ともだちに出会う。
そんなある日、人生はじめての「恋」のときめきを感じる万智子だったが…。 きれいになるのは誰のためかをぜったい間違えたらあかんで― 自分を好きになりたい万智子の、小さな勇気を抱きしめたくなる成長物語。

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お初の作家さんかな?
題名から、ほんわかしたお話を予想したけど、ちょっと違ったかな?!

自己評価の低い万智子さん。
ちょっと面倒くさい思考回路だけど、真面目って融通が利かないってそんなに悪いことではないと思うなぁ。

 でも、そんな万智子さんが出会った大人の女性達によって絡まっていた糸が、覆っていた殻が少しずつ消えていく。 
 前に踏み出した万智子を応援したくなる読了感。
 
考えたら、砂の上を歩いている不安定さって、誰もが持っている感覚かも?
 歩くコツを覚えたり、その感覚について慣れたり、また一緒に歩いてくれる誰かが増えたり…。
人生ってそんなものかな?!

ありがとうございましたm(_ _)m