読書日記123 一木けい❨著❩
『全部ゆるせたらいいのに』
[新潮社2020年6月発行]

 

全部ゆるせたらいいのに [ 一木 けい ]

 

あきらめて生きる癖がついた。 明日何が起きるか予測がつかない、それがわたしの日常だった。
その頃見る夢は、いつも決まっていた。 誰かに追いかけられる夢。 もう終わりだ。 自分の叫び声で目が覚める。 私は安心が欲しいだけ。 なのに夫は酔わずにいられない。
父親の行動は破滅的。 けれど、いつも愛していた。 どうしたら、信じ合って生きていくことが出来るのだろう―。

生ビール 日本酒 赤ワイン 白ワイン リキュール シャンパン カクテル

初読みの作家さん。
身につまされる想いを抱きながら完読。
それは…自分自身の経験とシンクロしたからでしょうねショボーン
まぁ〜、本書の内容までは酷くなかったけどねアセアセ

アルコール依存の父親からの暴力や理不尽な扱いを受けながら育った主人公。

1章では、現在の生活で夫がアルコールに飲まれそうになる。

2章では、幼い頃の父親に愛された思い出

3章、父親のアルコールにのめり込む様と異常さ

4章、その父親との関係

主人公の辛さ、絶望感…それでも付き離せない心理。
娘としての使命感?!

血縁や家族という、簡単には切り離せない関係から生まれる当事者にしか理解し得ない感情…。

逃げればいいのに、諦めればいいのに、手離せばいいのに。
私にはそれを代わりにしてくれる人がいたから、泥沼にハマることはなかったのが、有り難かったです。

著者の他の本も読んでみたいですね!

ありがとうございましたm(_ _)m