読書日記78 額賀澪❨著❩
『できない男』 [集英社2020年3月発行]


地方の広告制作会社で働くデザイナー、芳野荘介28歳。
年齢=恋人いない歴で、仕事も中途半端な自分に行き詰まっている「できない男」。
ある時、地元の夜越町と大手食品会社ローゼンブルクフードが農業テーマパーク「アグリフォレストよごえ」プロジェクトを立ち上げる。
荘介の憧れの超一流クリエイター、南波仁志率いるOFFICE NUMBERが取り仕切る「アグリフォレストよごえ」のブランディングチームに、地元デザイナー枠として、突然放り込まれることに。

南波の右腕としてブランディング事業の現場担当を務めるアートディレクター河合裕紀、33歳。
仕事は超有能で、様々な女性と“親善試合”を繰り返しているけれど、河合もまた、独立や結婚など、その先の人生へと踏み出す覚悟が「できない男」だった。

きのこ にんじん ぶどう さくらんぼ バナナ りんご スイカ

覚悟の「できない男」ねぇ〜
そんなの男に限らず、人間はほとんどがそうなんじゃないかな?

主人公の二人共「できない男」だけど、全く正反対な意味合いで、それが絡むと中々面白い!

読み始めの感想と、読み終わりの感想では、覚悟のできない意味が変わったように思います。

安定を求める、流れに見を任す、妥協する
これって、そんなに悪いことでもないと私の年齢になれば思うんだけどね(^_-)-☆

だから、最後の展開はう〜んチューアセアセ
普通ならば「頑張れよ!」と言う思いでいっぱいなはずなのに、ため息だったな(¯―¯٥)

ありがとうございましたm(_ _)m