読書日記76 一本木透❨著❩
『だから殺せなかった』 [東京創元社2019年1月発行]


「おれは首都圏連続殺人事件の真犯人だ」大手新聞社の社会部記者に宛てて届いた一通の手紙。 そこには、首都圏全域を震撼させる無差別連続殺人に関して、犯人しか知り得ないであろう犯行の様子が詳述されていた。
送り主は「ワクチン」と名乗ったうえで、記者に対して紙上での公開討論を要求する。
「おれの殺人を言葉で止めてみろ」
果たして、絶対の自信を持つ犯人の目的は―劇場型犯罪と報道の行方を圧倒的なディテールで描出した、第27回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。

星空 星空 星空 虹 星空 星空 星空

主人公の記者の名前が一本木透。
そう著者の名前です爆笑

新聞記者の実態や成り立ちの部分から、売るための記事も必要
なんだと実感⁉

記者の過去を絡めて、殺人者「ワクチン」とのやり取りを新聞紙上での討論と発展していき、その時には本当の裏の裏まで全く読めなかったなぁショボーン

最終章の真実!
これも二転三転!
展開が圧巻で、最後まで驚かされた!
久々の「やられた」感ありですね(^o^;

タイトルの「だから殺せなかった」の意味が判明した時は驚愕だったし…。

「因果応報」この言葉への怯え、無抵抗な弱者への「絶対暴力」
とても悲しい事実でした。

ありがとうございましたm(_ _)m