読書日記58 重松清❨著❩
『卒業』[新潮文庫2006年12月発行]
「わたしの父親ってどんなひとだったんですか」ある日突然、十四年前に自ら命を絶った親友の娘が僕を訪ねてきた。中学生の彼女もまた、生と死を巡る深刻な悩みを抱えていた(卒業)
悲しみを乗り越え、新たな旅立ちを迎えるために、それぞれの「卒業」を経験する家族を描いた四編。著者の新たなる原点。






古本購入の一冊。
読み始めて、あれ?と思いつつの再読だったけど、4編どの話も惹き込まれて、良かった!感動した!!
「卒業」=始まりを想像する終わり⁉
著者が書き手としての目論んでいたひとつらしい。
もうひとつは、過去を織り込むこと。
その結果、「ゆるす/ゆるされる」ことと、「人の死を前向きに乗り越えると言うこと」が全ての話に共通していた。
「まゆみのマーチ」=母の臨終に直面する息子とその妹
「あおげば尊し」=父の臨終に直面する息子
「卒業」=親友が自殺した主人公と親友の娘
「追伸」=実母が死んだ主人公とその義母
こういう作品が、私の中ではやっぱり重松さん!ってなります(^^♪
ありがとうございましたm(_ _)m