読書日記56 村山由佳❨著❩

『天翔る』 [講談社2013年3月発行]
天に向かって走る。ただ一途に、光を求め――
傷つき居場所を失った一人の少女が、馬と出会い、その才能を開花させてゆく。
ひたむきに生きる人々の間に紡がれるたしかな絆と、命の輝きを描き出す感動の長編小説。
看護師の貴子が出会った少女、まりもは、ある事件から学校に行けなくなってしまった。 貴子は少女を牧場へと誘う。 そこで待ち受けていたのは風変わりな牧場主と、乗馬耐久競技(エンデュランス)という未知の世界だった――。
傷つき居場所を失った一人の少女が、馬と出会い、その才能を開花させてゆく。
ひたむきに生きる人々の間に紡がれるたしかな絆と、命の輝きを描き出す感動の長編小説。
看護師の貴子が出会った少女、まりもは、ある事件から学校に行けなくなってしまった。 貴子は少女を牧場へと誘う。 そこで待ち受けていたのは風変わりな牧場主と、乗馬耐久競技(エンデュランス)という未知の世界だった――。







今まで読んだ村山作品とは、ひと味違う感じの本だった。
小学5年生で父親を亡くし、祖父母と暮らすまりもが、馬と出会い成長していく物語だけど、そこにエンデュランスという競技が出てくる。
全く知らない世界だけど、どんどん惹きつけられていった!
馬と人間が一体になって、何十キロも走ったり歩いたりし、何より重視されるのは馬の健康状態。
それだけでなく、まりも自身が抱えている悩みや重圧…。
その周りにいる人達にも重い過去があり、その心の葛藤も読み手には響いた!
まりもが不登校になった時に、祖父が言った言葉
『な〜んも無理するこたあねえべや。学校なんか、しばらく行かんでも死ぬわけでねえしな。
お前の苦しさを、嘘だとかサボり病だとか言う奴らには好きに言わせとけ。体が悲鳴をあげて一歩も動けなくなっちまうようなところへ、なんで行く必要がある』
ジイちゃんに拍手
パチパチ

北海道言葉がまたいいね

ありがとうございましたm(_ _)m