読書日記40 月村了衛❨著❩
『欺す衆生』[新潮社2019年8月発行]


人はなぜ、人を欺し続けなければ生きていけないのか。
令和の闇を描破した、渾身の長編小説。

戦後最大かつ現代の詐欺のルーツとされる横田商事事件。その目撃者であり末端の営業マンであった隠岐は、かつての同僚の因幡と再開。 導かれるがまま〈ビジネス〉を再興する。
幾多の修羅を経て、詐欺の魅力に取り憑かれていく隠岐。 ついには〈国家〉を欺く一大事業へと発展していくのだが……。 
欺す者と欺される者、謀略の坩堝の果てに待ち受ける運命とは。

唇 唇 唇 唇 唇 唇 唇

読了後の感想……疲れたアセアセ
ハード本500Pもあるけど、内容もね。

最初は人を騙すことに罪悪感を感じていた隠岐が、詐欺という欺しあいの舞台にたつ快感を覚えてから、詐欺師のビジネスマンとして本領発揮⁉

原野商法、和牛商法、リベリアファンドなど、次から次へと存在しないものを売るという投資詐欺を実行しつつ、ヤクザとの利権争いや極道の筋にも真っ向から立ち向かっていく中で、どんどん肝が据わっていく様は痛快でもあるけど恐ろしい(~_~;)

中国マフィアや大使館をも相手にしたり、詐欺もどんどん大きくなっていき、殺人も容赦ないし…⁉ガーン

ただ家族を幸せにしたい!守りたい!で、突っ走ってきた筈なのに、結局はただの自分勝手なのかもしれないな…(ーー゛)

当然だけど、騙す者がいれば騙される者もいるんだよ!
悪さをしたら『天罰』が下るぞムキー

ありがとうございましたm(_ _)m