読書日記38 門田隆将〘著〙

『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』 [PHP2012年12月発行]
その時、日本は“三分割"されるところだった――。
「原子炉が最大の危機を迎えたあの時、私は自分と一緒に“死んでくれる"人間の顔を思い浮かべていました」
「原子炉が最大の危機を迎えたあの時、私は自分と一緒に“死んでくれる"人間の顔を思い浮かべていました」
食道癌の手術を受け、その後、脳内出血で倒れることになる吉田昌郎・福島第一原発所長(当時)は、事故から1年4か月を経て、ついに沈黙を破った。 覚悟の証言をおこなった吉田前所長に続いて、現場の運転員たちは堰を切ったように真実を語り始めた。
2011年3月、暴走する原子炉。現場の人間はその時、「死の淵」に立った。それは同時に、故郷福島と日本という国の「死の淵」でもあった。このままでは故郷は壊滅し、日本は「三分割」される。
「死」を覚悟した極限の場面に表われる人間の弱さと強さ、復旧への現場の執念が呼び込む「奇跡」ともいえる幸運、首相官邸の驚くべき真実……。
2011年3月、暴走する原子炉。現場の人間はその時、「死の淵」に立った。それは同時に、故郷福島と日本という国の「死の淵」でもあった。このままでは故郷は壊滅し、日本は「三分割」される。
「死」を覚悟した極限の場面に表われる人間の弱さと強さ、復旧への現場の執念が呼び込む「奇跡」ともいえる幸運、首相官邸の驚くべき真実……。
吉田昌郎、菅直人、班目春樹、フクシマ・フィフティ、自衛隊、地元の人々など、90名以上が赤裸々に語った驚愕の真実とは。







映画『Fukushima50』フクシマヒフティの原作本。
予告編を見て、これは壮大で壮絶な話だ!と思い、まず原作本を読んでから、映画を観ようと思った。
2011年3月11日の震災、原発事故の真実がここに詰まっていた!
当時報道されていたニュースでしか知らなかった私達は、メディアの中で振り回されていて、真実を知るすべもなかった。
現場での生死をかけた闘い、東電本社(本店)の在り方、政府の対応などそれぞれのインタビューを元に、まさに生の声を聞いたと思いました。
当時の菅首相の行動や発言にバッシングの嵐?
東電の幹部の事なかれ主義?
本店と現場との温度差?
著者の感情や受け止め方もあるから、そのままの文章を鵜呑みにするのではなく、読み手が第三者として冷静に判断すればと思いますね。
思うのは、今もコロナ騒動でアタフタしている首相にバッシングの嵐。
結局、誰がしててもトップは責められるんだなぁ⁉
とにかく命をかけて、福島をイヤ日本を守ってくれた現場の人達に感謝です!
原作を読んだら、すぐにでも映画を見に行こうと思っていた。
しかし…映画を観るのが怖くなった…。 フクシマヒフティの意味も知った…。
それに、今は映画館に行くのは自粛中なので、そのうちね(¯―¯٥)
ありがとうございましたm(_ _)m