読書日記25 古野まほろ【著】
『老警lao jing[角川書店2019年11月発行]

私は、愛する我が子と、警察組織を壊した……。

日本全国を震撼させた〈五日市小学校通り魔事件〉。33歳の男が運動会中の児童の列を襲い、教師・保護者を含む19人を殺傷したのだ。
男は犯行後に自殺。 被疑者死亡のために事件の全容解明が困難を極める中、犯人が引きこもりであったこと、父親がA県警察本部の管理職警察官であることなどが次第に明らかになる。 男の父も事件直後に遺書を残して自死。
警務部長の由香里は、独自捜査を始め、やがてこの無差別通り魔事件に些細ながらも数々の矛盾があることに気づく。 
果たして男の動機とは? そして、数多の矛盾の裏に隠された驚くべき陰謀とは?

銃 銃 銃 銃 銃 銃 銃

初読みの作家さんです。
表現が『まどろっこしい』と、ブロ友さんが言ってたけど、まさにその通りね(^O^;)

逆に言えば、説明が丁寧で詳しい表現かな⁉
確かに警察組織の内情ややり方など知らない者には解りやすい。
しかし、何回も同じ話を繰り返すのは必要か?

著者の経歴をみれば、高学歴の元警察官、大学教授、お年は不明だけど頭が切れるお方と推定⁉

それでも、ストーリーの展開は面白かった。
凄惨な事件に面白かったは場違いかもしれないけど、成人引きこもりの生々しさ、事件の凄惨さ、そして謎解き…
最後まで飽きさせないが、オチはそれでいいのか?
警察不審になるぞ!

親の懺悔シーンは、私も息子を持つ身として身につまされた…

『子供が生まれた時、子供が私似と分かった時、幼稚園小学校…どれだけ嬉しかったか!どれだけ可愛かったか!
だから、その幸せを願って出来ることは何でもしてやりたい!』

親ならば誰でもそうです。 
愛情に変わりないけど、ただやり方が少しズレただけなのかもな…。

ありがとうございましたm(_ _)m