読書日記99 葉真中顕【著】
『ロスト・ケア』 (2013.2)


介護社会の中でもがき苦しむ人々の絶望を抉り出す、魂を揺さぶるミステリー小説の傑作に、驚きと感嘆の声。
人間の尊厳、真の善と悪を、今をいきるあなたに問う。
第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

赤薔薇 ピンク薔薇 赤薔薇 ピンク薔薇 赤薔薇 ピンク薔薇 赤薔薇

介護社会に投じる爆弾⁉
とも思える切実な現実が含まれていると思いました。

尊厳死=ロストケアは殺人?

大事な家族の介護も、する方もされる方にも限界がある。
役所に求めても救われない…
「この社会には穴が空いている」

その穴に気づかない安全地帯の人々には理解できない殺人。
「救われた」被害者と家族。

そして、犯人の命懸けのもう一つの目的は、そんな社会には一石を投じる→自分達を追い詰めたものに一矢報いる→わずかでも未来に何か残せるなら…

この問題はこれからも尽きることがないでしょう。
そして決して他人事ではない!

ありがとうございましたm(_ _)m