椰月 美智子 著 『ダリアの笑顔』

初めて読んだ作家さんです。
確かブロ友さんが紹介されていたので借りました。

ほんわか系のお話で、気持ち的には楽に読めて、意外に引き込まれていった。
父と母と娘と息子の4人家族を段落毎に、それぞれが主役の話が綴られている。

最初は、小学6年生の娘ちゃん。 41歳の母。 小学生の息子。 そして父。

何の取り柄もなく自信のない娘が、母の育児日記を読み、愛されていることを知ることで自信を持つ・・・ええ話

41歳の母、ささやかな楽しみに250円のハーゲンダッツアイスをコソコソ食べること。 この話、何か好きだなぁ~(^^)

女だけど女じゃない微妙な年頃ですよね。 妻であり母であるしか世間は見ない。 このままでいいのか? なんて揺れ動く年代です。

ちょっと脱線するけど、少し前にワイドショーでやってた話題で、41歳の母が大学生と駆け落ち?ってやつ。
子供の奨学金や預金を持ち出し、若い男に走った鬼母だけど、同情の余地はあるような・・・
子供の手が離れ立ち止まった時、自分の人生ってもう終わりなの? 若くもないし、でも年寄りでもない。
(^。^;)アハハ 私自身も揺れ動いた過去があるから、何となく気になった話でした。

えーと、元に戻って、小学5年生の息子は野球少年。 その年齢なりの悩みや人間関係を軽快に書かれてますね。

最後に父。 やはり悩める年代なんだなぁ~。 係長という役職も馴染めず、自分の存在価値にまで疑問をもち、すわ"うつ"か?! たまたまインラインスケートを習うことで、力を取り戻していく。

そんなに長くない本なのに、感想が長くなりましたf(^_^;

ありがとうございましたm(_ _)m