読書日記44 相場 英雄著
『血の雫』


都内で発生した連続殺人事件。
凶器が一致したものの被害者同士に接点がなく、捜査は難航する。警察への批判が高まる中、「ひまわり」と名乗る犯人がネットメディアに犯行声明を出したことにより、あらゆる人間を巻き込んで事件の熱狂は加速していく―。
世界同時配信の「殺人リポート」に隠された犯人の真の目的とは。地道な捜査を続ける刑事たちの執念と、ネット社会に踏みにじられた人々の痛みが胸に迫る、傑作犯罪ミステリ。

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「ネット炎上」の言葉の恐ろしさ。
今の私達には当たり前にネット使用しているが、ひとつ間違うとただの愚痴の捌け口にしかならないことも…。

それによって傷つき命を失うこともある。現実にもショボーン

ネタバレになりますが、
本話では、東日本大震災後の福島へのいわれなき中傷、差別。
津波で家族を失ったうえに、中傷で妹も自殺…。
暴走化した犯人。
大いに同情の余地ありですが、それを肯定したら炎上しちゃうかな?

『血の雫』とは深い題名と思いました。

ありがとうございましたm(_ _)m