読書日記27 塩田 武士著
『歪んだ波紋』

記者は一度は未知の扉を開けるものだ。
「黒い依頼」――誤報と虚報
「共犯者」――誤報と時効
「ゼロの影」――誤報と沈黙
「Dの微笑」――誤報と娯楽
「歪んだ波紋」――誤報と権力
新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア――情報のプリズムは、武器にもなり、人間を狂わす。そして、「革命」を企む、“わるいやつら”が、いる。『罪の声』の“社会派”塩田武士が挑む、5つのリアルフィクション。誤報の後に、真実がある。
新聞の誤報。
そしてそれを隠蔽するための画策。
誤報が意図的に行われたらどうなるのか?
無条件に信じてしまいがちな新聞というメディア。その中の闇を暴き出す連作短編集。
ささやかな疑いがくい込んだ先は、巨大な秘密だった。ラストの恐ろしさはとてもリアルだった…
中々奥が深い難しいお話でした。
そして報道の怖さを見る側でなく、発信する側にもある…
現実に起こり得る話ですね。
ありがとうございましたm(_ _)m