読書日記7 伊集院 静著
『日傘を差す女』
快晴ののクリスマス、都心のビルの屋上で、胸に銛が刺さった血まみれの老人の遺体が発見された。老人は和歌山県太地町に住む捕鯨船の伝説の砲手と判明。捜査本部は他殺を裏づける物証を得られぬまま、自殺と結論づけた。しかし、その直後、酷似した凶器で殺害された遺体が次々と見つかる。警視庁捜査一課の草刈大毅と立石豊樹のコンビが、赤坂、和歌山、青森で地を這う捜査の果てにつかんだ真相は…。『星月夜』以来、六年ぶりとなる社会派推理小説。
久々に読んだ伊集院作品。
警察ものって珍しいと感じた。
和歌山·赤坂·青森とそれぞれの閉鎖された環境を入れ込み、鯨捕鯨や赤坂置屋や廃村になった小さな村の裏話を絡めて、前半を読んでどう展開していくのかが興味深かった。
が、う〜ん

オチがなぁ〜

何か中途半端だし、せっかくの深い話が薄っぺらく感じた

多分、作家さんはその辺りに重点をおいてないのかなって感じですね。
折しも日本はIWCを脱退し、商業捕鯨を復活すると言うニュースが流れました。
この本を読むと捕鯨という中で生きてきた人々の想いが身につまされます。
今までは知らない世界でした。
ありがとうございましたm(_ _)m