エジプトの旅行会社 トライウェイズトラベルです
ダール・エル・サラームに来たのは、モスクを見るためでした。
そのモスクは友人の祖父が兄弟と建てたもので、
1930年頃、ダール・エル・サラームで初めて建てられたモスクだというのです
一般人が作ったモスクはもちろんたくさんあるんでしょうが、
友人の口から聞いたのは初めてでした。
通りの名前に家族名がついているというのは、
前にも聞いて知っていたので、驚くことではなかったのですが、モスクまで
それは、見てみたい
別の友人の家の前の通りには、お父さんの名前がついていて、
当時は、エジプトって、迷子にならないように目印みたいな通り名にするのね
くらいで深く考えることもありませんでした。
彼の祖父は1902年生まれ、
ムハンマド・アリー朝アッバース・ヒルミー2世の治世です。
亡くなられたのは1952年のエジプト革命が過ぎてからだったので、
近代のムハンマド・アリー朝に興味がある私には、
うらやましい時代を生きていたひとでした。
そのモスクを見てみたい!!!
ロケ―ションを送ってもらって、
たどり着いたモスク
目の前のこれ???ええやーん
着いたと電話すると、
違っていて
通りにいるひとに尋ねながらたどり着いたモスク。
名前は確かに合っている
もっと立派なものを想像していたため、
外観に物足りなさを感じ、がっかりしました(←失礼!)。
1階部分が元々のモスクで、レンガ部分は増築されたものでした。
さっき、見たモスクだったらよかったのに
親戚がこのモスクのイマームで、鍵を開けてもらいました。
メッカの方向を示すミフラーブ
このモスクの目と鼻の先に自宅があり、近所を案内してくれました。
『ここは叔父さんのビィッラで』とか、気になる古めかしい建物を指さすと、
『親戚のビィッラだよ。』
親戚家族が周りに固まって住んでいることが分かりました。
この地図上に記された2つの通りは、
ひとつが祖父の名前、もうひとつは、家族名がついています
この2つの通り名のほかにも、
あと1本家族にちなんだ通り名がありました。
その上、この一帯の地区名が家族名がついているそうで驚きました
え?きみの家族は、豪族かなにかだったの!?
フラットの屋上へ案内してくれました。
おぉ、イリーガルな建築ラッシュの屋上ビューだ
遠くにムハンマド・アリーモスクも見えました。
反対側のナイル川は近いはずなのに、建物に阻まれ見えず。
駅に向かう道すがら、
胸ときめかせた外観のモスクのことを訊ねると
『親戚がつくったんだ。』
『新しいモスクで、1980年頃に出来たんだよ。』
やっぱり、きみの家族はすごい一族だったの!?
通りに家族名がついているのは、
実際の理由は分かりませんが、なにか寄進したからか(モスクが寄進されています)、
単純に思った目印のためなのか?
目印でつくられていたら、そこかしこに個人名がついていますよね
それとも、知らないだけで、住宅地にある通りは、目印としてすべて個人名なのかも
この点も分かると面白いので、おいおい深堀したいです