エジプトの旅行会社 トライウェイズトラベルです
ラマダンが始まる前夜祭のようなイベントを楽しみに準備をしていると、
それがキャンセルになった連絡が入りました
残念
気を取り直して
読みかけの本をバッグに入れ、その連絡から10分後にお目当ての場所へ
Auto Mobile Club of Egypt
建物正面が目に入り、本に書かれているような人たちが入口にいるのが目に入り、
右のガラベイヤを着ているひとは、この格好で働かれています。
本のままだ~
表紙は赤のタルブーシュ(帽子)
金曜日の人通りの少ない通りにある建物へまっすぐ向かい、
建物前にいたおじさんたちに、ここは、本に描かれた建物なのかを確認。
ダメ元で、中を見せてもらえませんか?とたずねると、
親切なおじさんが、中の受付係のおじさんに確認してくれて、
グランドフロアーのみということで見せてもらうことが出来ました
こちらの建物、外観から大きくも広くも見えないのですが、
建物内には、メンバー専用のレストランとカジノがあり、
ここへ、キング・ファルークも通ってきていたそうです。
ここは、元々、Royal Auto Mobile Club of Egypt でした。
ファルークは赤のビュイックで通ってきていたと描かれています。
実際もそうだったのでしょうか。
本の作者も、こちらのクラブメンバーなのだとか。。。
道理で、建物のつくりが詳細に描かれているんだと納得!
ミーティングルームにある歴代総長たちの写真、レースの銀のトロフィー、
ムハンマド・アリー朝ファミリーの写真。
2階のレストランと6階のカジノを拝見したかったですけども、
グランドフロアーに通してもらえただけでも、感謝!
スタッフは、現在もガラベイヤに、赤のタルブーシュをかぶり、給仕していること。
ラマダン中もクラブに休みはなく、運営されていること。
ムハンマド・アリーファミリーのメンバーは、今は来ていないことなどを聞きました。
ファルークを見たことがありますか?と聞きましたが、もちろん見たひとはおらず。
(ファルークがなくなって、50年以上経っています。)
「本に書かれていることはすべて本当じゃないんだよ。」
小説ですもんね
クラブメンバーにおかれては、今も、キングが通った当時の雰囲気が楽しめそうな建物です。
その後、本の続きを読もうと、同じ時代の建物、カフェ・リシュへ移動。
席に座ったものの、飲み物だけの利用はお断りということで、
隠れ家的なカフェレストランへ行くと、ラマダンが始まるため、1ヶ月休業
本の中の世界が残るダウンタウンで続きを読みたかったのですが、
ラマダン前夜で、にぎわうダウンタウンは、どこも人でいっぱいなのでした。
本を読み終え、まだまだ知らない世界がここにある
エジプトの風習、庶民街の人たちの生活、貧富の差、裏の世界。。。これを描いた作家。
ますます興味が募るカイロです