回路設計者なのに、知らないの?

アーシングは線を引っ張って固定すればいいんでしょうはてなマークそれでは100点満点ではありません。良くて70点位です。

当ブログで「ディーラーの整備の限界」というタイトルで一般的なドライバーの認識では完璧な整備をしていると思っているでしょうけれど、私が実際に体験して自分なりに原因を探求をして修理した例を書きました。

2年程前に猫友達の女性から連絡がありました。「○○さん(私)に紹介したい社長さんがいる」というのです。どのような話か聞くと、その社長さんは精神障害者施設を代々経営しているそう。昔は地元の裕福な有志が、家庭では面倒を見切れない障害を持つ人を、施設を作って入居してもらうという慈善事業をしていました。

私の親戚も代々同様の施設を経営しているので、すぐに「ああいう感じか」と理解しました。

その施設は、障害が比較的軽い入所者を社会との係わりを持たせるために、パンケーキ店も運営しています。その店から見える駐車場で地域猫の世話を熱心に続けている友人に声をかけたのだそうです。

「店舗の2階がデッドスペース同様になっていてもったいない。毎日、一生懸命にやっているあなたになら無料で貸してもいいよ」と声がかかったそうです。

「場所を提供してくれるという話だけど、何をどう話したらいいのか分からない。○○さん(私)は自分で仕事をしているし、(某社で)テストドライバーをしていたでしょうはてなマークその社長さんは(某社)に施設の障害者を雇用してもらっているから、共通の話題で話が出来ると思う」と言うのです。

大企業や役所は一定の割合で障害者を雇用する事が法律で決められています。その施設からも軽度の障害を持つ方を雇用してもらっているのはすぐに理解しました。

そんな話をしていると車が来て「あっ、社長さんだ!」と言いました。その日に面会をするつもりは全くなかったのですが、せっかくの機会だからご挨拶をするのは当たり前。

社長さんが車から降りると、見覚えのある懐かしい上着を来ていらっしゃいました。

「○○社長、こんにちは。ちょうど良かった、先日お話した○○さんです。ご紹介します」。急遽そうなりました。

「今日はそのつもりで来ていないので…」と名刺だけ交換しました。すると、「お仕事は何をされているのですか?」と聞かれ、「友人の発明した車の効率が良くなる技術で、特許を取得しています。それをマジ軽ナットという名前で販売しています」。

すると「そんな技術ならば、自動車メーカーは使っているのですか?」と仰いました。それでこう返しました。「この技術は、自動車メーカーより先を行っています」そう、胸を張ってお答えしました。

事実、静電気の除電で走行性能が向上する走行テストを始めたのは遅くとも2012年。

この頃は市販されていないものも含め”世の中に存在する物”でテストしていました。

一定の効果はありましたが、それでは特許は取れません。

2013年の後半に電源を使用せずにボルト・ナットから放電させる発明で友人が販売を開始、福島県のトヨタディーラーでも販売していました。特許は2014年4月に出願しています。

トヨタ自動車も静電気の除電で走行性能が向上する事に気付いて”どうやって電源を使わずに静電気を除電するか”の走行テストをいつから始めたのかは知る由もありませんが、重要なのは出願日なのです。調べたところ、友人のより後でした。特許取得も同様です。

それが「自動車メーカーより先を行っています」という根拠です。マジ軽ナットが広まって行く中で、一部のディーラー勤務の人からは良い評価を受けていますが、今のところメーカーが採用するまでには至っていません。

ただ、自動車レースでは除電チューニングは当たり前に行われています。つまり、効果があるからです。

特許を持つ友人が、ある大手自動車メーカーの電気回路技術者と知り合って、いろいろと話をしたそうです。メーカーは燃費や環境を重視して開発しているのはご存じの通り。一般的には余り知られていませんが、省電力もその大切な一部なのです。

車で使う電力が少なくて済めば、バッテリーも小型化出来る、配線も細く出来ます。

そうなれば、軽量化になりコストも下がる。消費電力を少なくするために電球をLED化したのですよ、カッコよく光るからLEDにしているのではありません。

電力をなるべく少なくするのが省エネに直結するので、ダウンの執筆の依頼が来たのだと思います。もし、電源を使用するなら大量の電力を必要とするEV(電気自動車)には向かないからです。

友人が大手メーカーで自動車の電気回路の設計をしている人と話していて驚いたそうです。回路設計している位ですから、理科系の電気工学科等を出ているはずですが、アースの話をしていたら、「ボディーに落としていればいいんでしょう」的な事を言ったそうです。それで友人が金属別の伝導率を教えてあげたそうです。

つまり、大手自動車メーカーでさえ”金属は電気を通すのだから、マイナスアース車だからボディーに落とせばOK"という考えだったのが明らかになりました。

これを聞いた私も「そんな程度なの!?」と笑ってしまいました。

以前、当ブログに書きましたが、長いオートバイの経験から自分の頭で「アースはとても大切。なので、乗るのに重要な点火系とエンジン、そして車検で落ちないように光量を確保するよう太いケーブルでアーシングをした方が良い」と考えて、自作した例を掲載しています。ダウン

このアーシングケーブルは一応、フレームにもアースするように作りました。他の電気部品でもアース不足にならないように追加する形にしたのです。

これをクラブの会報に掲載したのが2003年、今から20年以上も前に作っていて、端子を固定するボルトは廃車のアース線固定用のボルトを流用していました。取り付け時にはネジ穴はタップを立てて、接点復活を塗布する。当たり前ですね。

私なりに普通のボルトではなく、アース線固定用のボルトの方が伝導率的に優位と考えてそうしたのですが、その後、特許を持つ友人は更なる導電性を考えてある表面処理に辿り着きました。さすがです。

3年前に頼まれてレストアしたオートバイにもアーシングケーブルを作りました。

もちろん純正同様の新品メインワイヤーハーネスに交換。上記と同様にイグニッションコイルとヘッドライトのマイナス端子には直結、構造上クランクケースは別にしました。驚いたのは、純正でCDIユニットや制御系のマイナスアース4~5本がフレームの1か所にまとめてボルト止めしてしてありました。「これじゃぁ、アース不足になるかも知れない」と思い、アース線を半々にしてアーシングケーブルから別途マイナスを落とすようにしました。

先日、また自動車メーカーの回路設計をしている前述の同じ方と電話で話した内容を聞きました。詳細は控えますが、「アースをただボディーに落とせばそれでいいなんて、中学校の先生に提出してごらん。✖(バツ)になるよ」と言ったら、電話の向こうで無言になってしまったそうです。

その後、その方は会社に静電気の除電の研究費を計上して、それが認められれば我々とは比較にならないお金をかけた研究が進む可能性が出て来ました。

ここでもメーカーの先を行っているのが噓ではないのはお分かり頂けたと思います。

例えば乾燥した時期に車を降りる際に、ドアノブを触ろうとするとパチッと来ますね。これは車体に帯電している静電気が人を通して路面に放電される現象で、多くの人が嫌がります。これを回避する術を知っていて、車を降りる際にAピラー等の金属部分を触れながら降りると、車右矢印右矢印路面へと静電気がゆっくり流れてパチッと来ません。昭和の時代からこうしていたので、皆さん知っていると思いきや、意外と知られていません。

マジ軽ナットユーザーにこの話をすると、「そう言えば、マジ軽ナットを付けてからパチッと来なくなった」と言われます。問題が無くなったので、忘れてしまうのでしょう。

私達は小さな単位で自分の特技や技術、経験を生かして研究開発をして来ました。

除電技術は小さな事の積み重ねで大きな効果を生みます。見えない所で細かな配慮や工夫をして効果が大きくなるようにしています。

今まで売られたいるアーシングはもちろんアーシングもしていますが、”どうだ、カッコいいだろう”という感じで”見せる”方にウェイトを置いた商品を多く目にしました。

きっとそうした方が購買心をくすぐるのでしょう。現在特注で受注しているアーシングはとても地味で目立ちません、理由は性能第一だからです。

写真はDax125のもの。矢印がアーシングですが、目立たないでしょうはてなマーク目立つ必要などないのですよ。

さらに「アーシングだけ買いたい」と言われても販売しません。いくらアーシングでエンジン性能が向上しても、駆動するタイヤの性能が低いままでは意味がありません。なので、「まずはタイヤの性能を上げてからにして下さい」としています。

除電チューニングは今までに無かった(広まっていない)技術だから、「そんな事ある訳がない」とよく言われました。頭脳明晰な研究者がいる大きな会社、様々な車やバイクを知っているはずの出版社。でも説明しても知識が足らず、理解出来ないというのも何度も経験しています。

出版業界の不振から、自ら現地に行って情報を集めるのではなく、コタツ記事が増えているのも、その原因という指摘もあります。もっと真摯に開発者の話を聞かないと、自業自得になるのではないでしょうかはてなマークむしろ、このような一般の方で興味を持てば、製造メーカーに問い合わせもして調べています。ダウン

製電位の悪影響は発生量と放電量の相関関係にあります。一定量放電していても、発生量が多ければどんどん帯電量が増えて、走行性能が低下します。極めて論理的だと思うのですが。

最初は小さな会社が研究して発明した技術だから、疑う人もいるかも知れません。

では、大きい会社なら全て信用出来るのでしょうかはてなマークこのところは自動車メーカーの不祥事が続いています。

パソコンや携帯電話で人気のマッキントッシュですが、素晴らしいアイデアの始まりは自宅のガレージからです。

この除電技術は大企業が億単位の広告料をかけて広まるものではないようです。

一般の方の中で知識と好奇心があるマニアの方、そこから繋がって徐々に大きな組織に伝わっていくのだと思います。そして前述のように自動車メーカーが「教えて欲しい」というところまで来ました。

今現在、マジ軽ナットシリーズを使っているユーザーさんは、大メーカーより進んだ技術をご自分で選んで体験しているのです。誇らしいではないですか。

12年間の技術とノウハウの蓄積がありますが、形だけ真似をすれば効果があるんじゃないかとSNSに投稿する輩がいます、でも考えてみて下さい。真似しようとする人が出るのは見越して発信しています。そもそも形だけ真似しても放電しないのに…。そんな浅い技術ではありません。

写真は掲載せざるを得ませんが、その他の情報は統制してしか発信する訳が無いでしょう。SNSを見て「似たような市販の部品を付けてみたけど、効果無かった」と発信している方がいましたが、効果がなくても法律違反です。

特許権ならびに意匠権の侵害となりますので、模倣はお止めくださいね。

本物はネットショップでどうぞ。