水曜どうでしょう ミスター痛恨のインキー

大人気番組 水曜どうでしょう。何度見ても面白いですね。その中でアメリカ横断編でこんなシーンがありました。レンタカー(シボレー アストロ)でアメリカ大陸を車で西海岸から東海岸まで車で横断するのですが、途中のモーテルに泊り、早朝に出発するためにエンジンをかけたミスター(鈴井貴之氏)が、車のドアをバタンと閉めたら、全てのドアのロックが掛かってしまい、インキー(インロックとも言います)になってしまった。

それで焦って、モーテルのドアも閉めたらこちらもインキーになってしまい、同行している一同皆みんなに土下座をして謝り、ホテルのフロントで日本風にいえばJAFのようなサービスを呼んでもらってやっと開錠してもらったものの、出発時間が大幅に遅れてしまった。

アップ私も何度か経験しましたが、このような感じでドアが開いた瞬間は本当にホッとするものです。

ミスターのあの場面は、今思い出しても笑ってしまいます。スーパーカブで三重県を通った時の”赤福対決”で藤村Dが言った「ミスター、死んじゃうビックリマークの次位に好きなシーンです。

アメ車がなぜドアを閉めると自動的にロックされてしまうかと言うと、犯罪の多さです。

私が市街地の走行テストをした話は書きましたが、その時に”テスト車の走行時にドアをロックすべきかどうか”を話し合ったのを思い出しました。

一緒に走る同僚の中に自分の車で走っていて信号で停まったら、後ろに停まった車から降りて来た人にドアを開けられて文句を言われたと言うのです。それが二度三度あったそうです。

テスト車両ですが一般車両に混ざって走るので、そのような事態は避けなければいけません。私はそんな話は聞いた事も経験もありませんから、可能ならばロックはしない状態で走行しています。

それには理由があって、いざ事故が起きたとしてそれが交差点だと、ドライバー側のドアに車が衝突する事もあります。

そうした場合、ドアをロックしたままで破損すると、ロックが解除出来ずにドアが開けられなくなる可能性があります。もちろんロックしていなくてもその可能性はありますが、難易度が高くなる可能性がある。なのでロックは基本的にしたくありません。

その彼はおそらく何かしら他のドライバーが気に障るような走り方をしていたのだと思います。例えばウィンカーを出さず、車間距離もろくに取らずに縫うように走るとか…。そうでないと二度三度文句を言われる事はないでしょう。

話を戻すと、米国では常時ドアをロックしておかないと、信号待ちでドアを開けられて車をジャックされたり、強奪される事は珍しくありません。その防止策として締め忘れが無いように自動でロックする構造になっていて、これは輸入車や現地生産車でも同じ自動ロックされるシステムとなっているのです。

ずいぶんと昔、左右の車ときっちきちの間隔で止めてあるレガシーに、何かを取りに行くのに、隣の車を動かすのが面倒だからと、リアゲートの鍵を開けてそこから入った事がありました。

リアシートを倒して侵入して運転席まで行ったら、リアゲートが重みで閉まってしまった。きっちきちですから、ドアが開けられません、エンジンをかけようにもバッテリーのマイナスは外してあります。なので窓も開きません。リアゲートのオープナーが壊れていたのか何かで中からは開けられず…。真夏の炎天下で密室状態になり「俺はどうやってこの車から出たらいいんだ」と5分位呆然と考えていました。

で、どうしたかと言うと、駐車場の端で子供が遊んでいたので、少しだけ開けたドアの隙間から「ちょっと、こっちに来てー」と大声で呼んで、「このキーでトランクを開けて」と頼み、ドアを開けた隙間からキーを渡して開けてもらい、やっと脱出したのです。それからは急がば回れで、手間がかかっても必ず脱出経路を確保するようにしました。

日本車の場合はドアを閉めた途端にロックするのではなく、走り出して一定の速度に達すると車速センサーからの信号を受け取り、アクチエーターが動いてロックをするシステムが殆どだと思います。

余談ですが、例えばサンフランシスコなどでは車を路上に駐車するのに、今では窓を開けたまま鍵をロックせずに駐車しています。「えっ、だって犯罪が多いのに、鍵をかけなかったら盗まれる」と思いますよね。

実はこれには政治が関わっています。地上波テレビ系ではまず報道しませんが、民主党政権下になっておかしな政策を進めている影響です。例えば窃盗犯でも日本円換算でおおよそ16万円位以下の被害額なら、一度逮捕しても無罪放免で解放してしまう。警察署自体も閉鎖に追い込んでいて統治機能を破壊する事が続いています。本当ですよ。

警察機能が抑制、破壊されているので、都市部では治安が著しく悪化、あらゆる犯罪が日常的に行われるようになりました。

また、メキシコとの国境を越えての密入国が続いています。今多いのはメキシコや南米の国の人だけではなく、日本のお隣のC国が激増。不動産・産業の超不況や独裁体制を嫌がり国を捨てた人が、まず、ビザが不要なエクアドルに入国。そこから地上を歩いてメキシコ経由で米国に不法入国するのです。

民主党のバイデン政権は"不法入国した人にも自国民と同等の権利があって然るべき"と黙認しているので、メキシコ国境と隣接するアリゾナ、ニューメキシコ、テキサス州は不法入国者であふれ返り、とても収用出来ない。民主党支持者が圧倒的に多く不法入国に寛容な、カリフォルニア州やニューヨーク州に「おまえら密入国容認だろう、ならば面倒を見ろ」と不法入国者をバスでどんどん移送しています。

私がよく観ているYouTubeの「しげ旅」で南米をぐるっと旅をしていると、ジャングルの中で突然見慣れぬ肌の色が薄いアジア人がたくさん写っている回がありました。すぐに「あれだビックリマークアップとピンと来ました。

その結果、東西の州では宿泊施設の空きが無いのでホテルを使わざるを得ず、ホテルが満室になっているとか。米国は良いインフレで景気が良いだけではなく、こうした事情もあって東西の州のホテルの予約が取りにくく、値段も高止まりなのです。

密入国した不法入国者は職には付けませんから、町中に溢れているので、中には手っ取り早く金になりそうな物を盗む。路上に止まっている車だと前述の16万円程は越えてしまいますから、手軽で少し金になるカーオーディオを狙うのです。

窓ガラスを閉めていると、割られてしまうから窓は開けっぱなしにして、日本でも一部のカーオーディオに採用している、ス操作パネルだけワンタッチで外してダウン持ち歩くという訳です。

ちなみに米国版JAFの人がやっていた、昔ながらのロックシステムの解錠を何度かやって解錠した事があります。L字型の特殊工具(後に悪用防止で回収になったらしい)を使っていろいろと工夫・確認しながら解錠しましたが、盗難に悪用されるとまずいので詳しくは書きません。

あのL字型の工具で適当に作業すれば解錠出来る訳ではなく、どのような構造と動きでロックが解除されるのか知っていないと無理です。手先の器用さももちろん必要です。

いかがでしたでしょうか。今回はアメ車のオートロックシステムとその背景、政治にも少し触れてみました。実際に海外に長期滞在してみると旅行では感じない事も肌で感じ取れます。

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なぜ、導電スリットを作る必要があるのか、それを設ける事でタイヤの帯電対策は万全なのかどうか。各メーカーの資料や特許文献も使って分かり易く書きました。

公開は4月20日(土)20:30頃になりますので、お楽しみに。

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