大黒PAで取り付けしました

今回はマジ軽ナットユーザーさんのプリウスαへの除電チューニング例をご紹介します。マジ軽ナットに興味を持ってネット購入された方が、4輪の耐久レースの元レーシングドライバーでしたビックリマーク

1/1,000秒を競うレース、少なくとも4輪ではトヨタを筆頭に、当たり前のように除電チューニングは行われています。

すでにレースでいくつもの除電チューニングは経験していて、それぞれ効果は体感していたそうです。マジ軽ナットを知って、ある程度の効果があるだろうと想定して購入されました。

プリウスは10万キロほど走っていて、タイヤは少しヒビが入り始め、ショックアブソーバーがへたり、ダンパーとしての機能が低下していたので、社外の純正相当品を注文。それが届く前にマジ軽ナットが届いたので取り付けたそうです。

そうしたら、タイヤの転がりが良くなり、ロードノイズが軽減、ダンパー(ショックアブソーバー)の動きまで改善されて想定以上の効果を感じられ、それでご連絡を下さいました。

取り付けは横浜の大黒パーキングエリア、車好きがよく集まる場所です。大黒PAに特許を持つ友人と一緒に行って、そこで取り付ける事になりました。

横浜港には豪華客船が停泊していました。走りながらなのでちゃんと写っていませんが、こんなスーパーカーも停まっています。

除電に関する話と、データに基づくエビデンス(証拠)が見たいという事で、技術協力している工業高校のエンジンベンチテスターを使った授業で行う、ヂーゼルエンジンでのマジ軽クリップあり/なしでエンジンに同じ負荷をかけるという実験があります。

その実験で、エンジンにマジ軽クリップを2個を付けただけで、同じ負荷をかけてもパワーダウンが少なくなる、燃費消費率も少なくなった実験結果のグラフをお持ちしました。

挨拶を終え、早速取り付け開始。私は取り付け場所の説明をしながら手伝います。

知識もないのに真似をして効果が出ず、「除電なんて効果ない」と言い出す素人が出そうなので、詳細な説明は控えて大まかな作業だけ書きます。

狭い場所では私の小さいめの手が活躍。フロントサスペンションのボルトは突出が少なく、奥のボルトに取り付けるには黄色線のパネルを外す必要があり、残念ですが今回は割愛しました。

エアクリーナーボックス内部に除電ネットを現物合わせで製作。インシュレーターバンドを交換しているところです。

インシュレーターバンドの交換ダウンは簡単、数分で終了。吸気の流動帯電を除電します。ホンダの特許では、電気を使ってプラスイオンを送り込み中和しています。

ダウンインジェクターのボルトも交換しました。

スタビライザーはタイヤがサイズ変更されていて手が入りにくいので、ストラット側のリンクロッドに取り付け。

ラジエターホースにも取り付けます。これも流動帯電対策です。

タイヤは試作品のバルブキャップに交換。試作品の為、写真は公開しません。

大まかな内容はこのような感じです。ユーザーさんがおおよそ20分ほど走行テストされました。

インプレッションははてなマーク

まずはマジ軽ナットだけでもタイヤの転がり抵抗が減ったのは分かったが、更に転がりが良くなった。

取り付け前に口にされた、走行距離もあるのでしょうけれど、走り出し時のモーターからエンジンに切り替わって繋がる時に、ジャダーのような感じがあるのだそうです。その繋がるタイミングに何度もアクセルを合わせてみたが、ジャダー感が減ったそうです。

これは回転する物には特に静電気が多く発生するので、動きが悪くなる。動きが悪くなるのは何度も書いている通り、フリースを脱ぐ時に静電気が発生すると、脱ぎにくくなるのと原理は同じです。除電によって動きが良くなり、スムースに繋がるようになったと推察されます。

アクセルを踏んでからの吹け上がるまでの反応が早くなった。

これも前述の通り、静電気は物の動きを悪くする(抵抗になる)ので、それを取れば無駄に使う力が減るのですから、アクセルに対しての反応が良くなるのは当然。

オートバイでのテストでも除電で吹け上がりが軽く、早くなる。アクセルのツキが良くなり、エンジン自体の振動が少なくなったのを、当ブログで紹介しています。

公道ではそれほどメリットに感じないかも知れませんが、アクセルのツキが良いというのは気持ちがいいものです。レースならタイムラグが短いのは大きなメリットです。

横浜ベイブリッジを渡りながら確認したのがサスペンションの動き。ベイブリッジは路面がうねっているような場所があるそうで、そこも走って走行安定性を確認。今回はサスペンション自体はフロント・リアとも直接除電していません。しかし、静電気も電気なので伝わります。今までベイブリッジを走った時よりも、各サスペンションが機能している、動きが良くなった感覚になったそうです。

ショックアブソーバー自体、オイルシールとシャフトが擦れる事でも静電気が発生します。「トヨタのサスペンションの除電特許」で解説した通り、オイル封入式の場合は、オイルに帯電して粘度が高くなり更に動きが悪くなる。それが多少なりとも除電する事によって走行安定性が増した訳です。

今回はサスペンションの除電は行いませんでしたが、それでもこれだけ体感された訳です。もう少し乗ると、「あっ、ここも違うぞ」と感じるところが出るでしょう。

印象に残ったのは、「マジ軽ナットの延長上で良くなった感じがする」という言葉。

さすがです。理由は簡単で、私達の除電チューニングはきちんとした理論に則り行っています。つまり、A社、B社、C社の物を寄せ集めた訳ではありません。考え方が一貫していると言えば分かり易いでしょう。

これで、フロント・リアサスペンション共に除電すれば、更に動きは良くなるはずです。ちなみに、買ってしまったショックアブソーバーは、使わずにしまってあるそうです。

しばらく外で除電について話をしていましたが、店内に移り話をしました。

ここでは、すでに除電の効果は体感済み、ご本人も知識がありますから、突っ込んだ話もしました。逆に学べる事もあり、とても有意義な時間でした。ご自身でも様々な試みをした経験も教えて下さいました。

除電の特許申請がトヨタ自動車より3週間早かった話もしました。そう、もしこれがもう少し遅れていたら、きっと「どうせトヨタの特許を真似したんだろう?」と言われたでしょう。

発明に至る最初の流れからお話しました。他社の除電性能は分かりませんが、自分達はこのような考えでやっているとお伝えもしました。

深い話をしていくと、おそらくご自分の経験や知識が私たちの話と繋がったのでしょう。うなづかれたり、「なるほど」とか「そうだったのか」というような表情を何度もされました。

「静電気の除電グッズを売っている業者さんはそこそこいますけど、除電し過ぎてかえって性能が悪くなる事まで知っているのは、おそらく私達とトヨタの研究者だけだと思いますよ」とお伝えしました。

ご質問を受けていたのですが、実際にサーキットで最高速が伸びている例もお伝えしましたし、タイヤ交換の際に必ずアライメント調整をしているユーザーさんが、不思議な事にアライメントが狂わなくなったという報告もお話しました。

おそらく、スムースに各部が動くようになったので、無理な力がかからくなり、その結果狂いが発生しなくなったのでしょう。

ほんと、高校生から除電のデメリットについての質問がありましたが、今のところ除電のし過ぎ以外のデメリットは見つかっていません。

日常の足に使っている車で除電の効果を体感されたので、もう一台の車にも除電チューニングの依頼を受け、もう一台分のマジ軽ナットをご購入頂きました。

このように、詳しい知識がある方ほど、除電は面白いと感じるようです。

SNSで高価なパーツを自慢するのも良いのですが、レースでは実利を取ります。

私達の考えは静電気の”地産地消”つまりどこかを伝わって最終的な終着点で除電すると、そこに届くまでに悪さ(悪影響)をする。ならば、発生している場所、場所で除電すれば、他の場所での悪影響は少なくなる。すごく合理的だと思いませんかはてなマーク

トヨタ自動車より先に特許申請した技術は、下記のショップでかんたんに購入出来ます。

入口はタイヤですが、リピーターさんの特注が増えています。

何度もやり取りをしながら、最適になるようアドバイスをして進めています。

「横浜でエコランカーを展示します」と聞いていたので、お邪魔して来ました。ダウン

神奈川県産業教育フェア 平塚工科高等学校 社会部の展示。

エコランカーの展示と共に、マジ軽ナットの展示もして下さいました。とても5月まで除電の話をどうやって断ろうかと、断る練習していた先生とは思えません(笑)。

顧問のN先生と暫く除電談義をしていました。その途中、教育委員会の生中継があったので、少しは展示が写ったはずです。

看護学校の生徒さんには車いす用のマジ軽ナットもあるのを話しました。病人や体が不自由な方をサポートする専門職です。「マジ軽ナットを車いすに付ければ、少ない力で動いて振動が減るから、自分で乗る方も、押す方も楽になりますよ」とお伝えしました。

働く側の労力も減らせる。人手不足が問題になる中、静電気の除電は新たな省力化のカギでもあります。