技術は日本の方が上です

まだまだ暑い残暑に役立つ話題です。日本では普通のサラリーマンでも欧州車に乗っている人が増えました。自動車先進国の様々な車をテストしましたから、生産国によっていい点、悪い(弱い)点があるのも知っています。

その一例が北欧の自動車メーカー。今はスタッドイグニッションになっているので、もう書いていいでしょう。

私がノルウェーの姉妹クラブのお宅に泊めてもらった記事で書きましたが、北欧ですからとても寒い。家の室内の寒暖計の目盛りが-50℃まであったのです。

そのような寒い地域で作りますから、寒さにはとても強い。命に係わるからです。

でも逆に暑さには弱い場合がありました。

そのメーカーの乗用車が好きな知り合いの整備工場の社長がいて、中古で手に入れました。整備工場ですから様々な車を修理するのと、同業者がいますからディーラーが表に出さない情報が入る訳です。それで、その北欧の車の弱点の情報があって、常にトランクに予備の部品を入れていました。

その部品はディストリビューターとその周辺部品、そしてプラグコード。なぜかと言うと、亜熱帯まである日本では気温が高いので、ディストリビューターのカバーが熱で溶けてしまう事があるのだそう。

整備の技術があるから、いざそのようになったら自分で交換して帰って来るために積んでいるのです。このような予備知識はディーラーでは教えてくれません。

トラブルが起きて修理する際に「このような例は初めてです」と伝えるよう、対応マニュアルに書いてあったりしてww。

以前書いたと思いますが、”何でもディーラーに出すのではなく、修理の腕のいい車屋さんか整備工場の知り合いを作り、日頃からそこにお金を落としておくのがいい”というのは、このような事です。

今やディーラーは、自分の頭で考えて故障探求する事はせず、コンピューター診断に全てお任せ、指示通りにアッセンブリー交換する事しかしません。

本題に戻り、カーエアコンの除電による効率化の記事はダウンを読んで下さい、”その2”もあります。

今回は壊れると困る、そして修理代が高いエアコンについて書きます。

なぜ、欧州車のエアコンの故障が多いかというと、あまり使う必要がないからと言うのが理由の一つです。

ご存じの通り、南ドイツのミュンヘンが札幌とほぼ同じ緯度です。つまり夏でも基本涼しい。以前当ブログで書きましたが、ノルウェーでツーリングした時は6月の中旬でしたが、ジーンズ一枚ではすごく寒かった。そして、欧州の多くの地域では雨が降ってもずっと降り続く事は珍しく、降っても少し待てば止むことが多い。

なので、日本のように天気予報を毎朝見て、傘を持って行くかどうか悩むというのは一部の地域だけです。

そのような気候なので、多くの国がとても乾燥しています。夏にパリに滞在していた時にバゲットを買ってキッチンに置きっぱなしにしていました。日本なら季節によっては数日でカビが生えますね。ところが、カビは生えずにカチンカチンに乾燥するのです。その位乾燥しています。

湿度が少なければ、例え気温は高くても日陰は涼しい。1988年に米国議会で政治的に作られた言葉の”地球温暖化”ですが、その言葉が出来た頃にパリで41℃、米国でも摂氏換算で41℃を体験しています。そんな気温でも日陰なら涼しいのを体験し、湿度によって大きく体感が変わるのを経験しました。

基本湿度が低いのと夏でも涼しい地域が多いので、欧州車は基本的にエアコンはオプションです。「そんな事はない。ディーラーの車はみんなエアコンは付いている」という人がいそうですが、日本に輸入するのはエアコン付きのほぼフルオプション仕様にして輸入しているのです。国産車では軽自動車でもエアコンはもちろん、パワーウィンドウもほぼ標準同様ですが、欧州ではベンツでもオプション扱い。

欧州では経費を抑える為にベンツのタクシーでも窓は手巻き、エアコンなしが定番です。

ある電装屋さんの話を車屋さんから聞きました。有名な外車ディーラーがフルオプションの欧州車を輸入し、陸揚げしたそうです。ところがエアコンが効かない、チェックしたら全車冷媒のガスが抜けてしまっているのが分かりました。

赤道直下のスエズ運河を通り運んで来るので、圧力が高くなり漏れてしまったのでしょう。

それで決して近くではないのですが、腕のいい電装屋さんに白羽の矢が立ったのです。

ガス漏れの原因は、ゴム製どうしの配管を繋いでいる部分から漏れていたのを特定。既に”漏れてしまった”実績がありますから、ガスを入れてもまた漏れる可能性が高い。

それで、現場でゴムホースを切断、いわゆる「タケノコ」と言われる真ちゅう製の接続金具でゴムホースを繋いでバンドで止めて真空引きをして、エアコンガスを入れて終了。それを相当な台数こなしたそうです。

昔は日本の技術者がBOSCHに赴き、様々な技術を教えて貰っていたそうですが、日本ならではの工夫やアイデアで今やDENSOに外国の技術者が来て、日本の技術を教えて貰っているのだとか。

かつては自動車先進国から学んでいたけれど、どんどん技術革新をした結果、量産エンジンは米国はもちろん、ドイツでさえ日本の技術に敵わくなった。それで、エンジン製造技術では勝てないので、ルールを変えて勝とうと考えた。

それが前述の”地球温暖化”という新語を議会で作って、国際機関や政治家も使って世界的にキャンペーンを始めたのが1988年という訳。

このような事はスポーツでもありますね。水泳やスキージャンプ等でもアジア人が努力して勝つようになるとレギュレーションを変えられてしまう、それと同じです。

エンジンでは勝てないけれど、モーターなら構造が簡単だから勝ち目がある。

環境問題を作り、米国・欧州と電池に欠かせないリチウムの最大採掘国のC国が連携して大大キャンペーンをして、日本でもC国と密接な関係にある政治家が脱炭素を訴えて躍起になっています。

面白いのは、日本の二酸化炭素排出量は世界の総量の4~5%。例え日本が排出量をゼロにしたところで、地球規模でみたら殆んど意味がありません。国民に「二酸化炭素は出すなビックリマークビニール袋を使うなビックリマーク」という前に、脱炭素や風力発電、太陽光発電を推進している大臣や政治家がC国に行っているのですから、「あんたの国は桁違いに排出しているのだから、一割でも削減しなさい」と、言えないのでしょうか!?

まぁ、今となっては尻に火がついて、逮捕された人まで出たのでそれどころではないでしょうけれど。次は誰かはてなマーク

マスコミも最近は”地球温暖化”という言葉はほとんど使わなくなり、”気候変動”という言葉にすり代えています。

同じ運動(走行)が出来るなら、エネルギーは少ない方が効率がいいに決まっています。逆を言えば、同じエネルギーを使えばもっと速く走れたり、物が長持ちしたり、遠くまで行けたりする。これこそ環境負荷を減らす手段です。

自衛隊は予算が足りなくて演習に行くのに高速道路を走れないそうで、時間がかかっても一般道を使うしかないのだそうです。兵員を輸送するトラックは乗り心地が悪いから、長く乗るとそれだけで疲れたり腰に負担がかかります。それでは国は守れません。

マジ軽ナットを使えば、いろいろと節約出来るので、浮いた予算で高速道路が走れるようになるかも知れません。

トラックでもいい結果が出ていますので、是非お試し下さい。

タイヤメーカーはゴムの帯電によって、設計通りの性能が出ない事に頭を痛めています。静電気が帯電するとフリースが脱ぎにくくなるのと同様に、分子レベルで動きが悪くなる。それを改善しようとトヨタが除電の特許を取ったのは特許解説シリーズで書いています。

これは舗装路だけではなく、悪路(土や砂利)走行をする場合も同じで、タイヤの除電は効果を発揮します。腕を磨くのもいいのですが、無駄を減らせばいい走りになるのは当たり前です。

ご報告

◆9月9~10日に開催された、Hondaエコマイレッジチャレンジ 決勝に除電技術で協力して参戦した工業高校の結果ですが、残念ながら決勝前日のフリー走行、決勝共にトラブルの為、走る事が出来なかったそうです。残念ですが仕方ありません。

高校ですから3年生は最後の挑戦、きっと悔しかったでしょう。

トラブルとなった原因の根源は何だったのか、反省・改善すべき点があると思うので、それを検証してからしっかりダメ出しをして、これを糧として来年に臨んで欲しいと思います。

この工業高校とは、今後とも除電技術で協力していくのは変わりありません。

ちなみに特許を取得している製造元が2022年に提供した除電技術(3点セットだけですが)で参戦している工業高校は、未除電だった2021年のリザルトでリッター換算で1164.814km/L 。除電して走った2022年は1245.224km/L、2023年は少し落ちて1224.808km/L(共に記録の良いヒート)ですが、大台の1,200km/Lは維持しています。

もちろん、除電だけの効果ではなく、生徒さん達の努力も含めての結果です。

エコランはホンダが厳しい管理の下で運営している省燃費レースですから、比較するに値するリザルトです。

よく「転がりて抵抗が減るなら、燃費は…」という質問がありますが、「公道では公平な条件で燃費の比較は出来ません」とお答えしています。

タイヤの転がり抵抗が減るのは他にもいくつもメリットがありますので、まずはマジ軽ナットからお試し下さい。