柱がきっちりと固定されないので対策
棚の形にはなりましたが、柱を押すと動いてしまいます。さて、どうしたものかと確認すると、天井の梁は固定はされているものの、場所によって梁が少し浮いているようです。だからディアウォールで突っ張っていても、力がかかると動いてしまうのです。
それではまずいので、ひらめいたのが柱と柱の間の寸法に木材を切っ固定(緑の矢印)、2本の柱を連結する事で動きにくくしようと考えました。固定してみるとお互いが勝手に動かなくなり、強固に固定出来ました。
今まで、いろいろと作って来た経験が生かせました。
最初は段ボール箱の間の柱に2×4材を使おうと思いましたが、たくさんの箱を並べるには少しでも広い方が良い。そうしないと作業性が悪くなるからです。
最初の案から変更し、1×4材の柱にしました。棚には重い物は置けなくても構わないなので、強度的には問題ありません。
左右の2本の柱の連結(水色の矢印)はな感じです。実際に段ボール箱を並べてみると隙間は少なく、1×4材にして良かったと思います。
棚の前後の幅が狭いのは、わざとそうしました。完成後は下に幅の狭い段ボール箱を何列も立て掛けて収納し、それを出し入れします。棚の前後の幅が広いと出し入れしずらい。その作業のしやすさも考えて、天井の梁に合わせて棚の幅を狭くして位置も高めに設定しました。これなら奥の段ボール箱に容易に手が届きます。
どうでしょうか 幅が2.8mもあって中央の柱が一本という市販の棚はありません。このギリギリ感を見てもやはりDIYで作らなくてはスペース的に無理ですね。
この棚を作るにあたり、「手助けしてもいい」という方がいました。モノ作りが得意だそうです。
でも今回は、構想は頭の中で出来上がっていました。作っている途中で「こうした方が良くない」と言われたら面倒くさいなぁと考え、全て自分一人でやりました。構想に無かったのは”柱が動いてしまう”、という予想外の事だけ。それも対処して解決出来ました。
炎天下の下一人で作業するので、熱中症だけは注意しました。誰も助けに来ませんから。
倉庫なので、湿気が溜まりやすい。特に布とか段ボールは吸湿性があり、ゴキブリも好きです。湿気が溜まりにくいように、床にはサイズに合ったすのこも作りました。もちろん、吸湿剤も置きました。
こんな感じで、今回も様々な問題をクリア。完成した棚を見せたら大変喜んで頂けました。
願わくば、わざと華奢に作った棚に重量物を置きませんように。
倉庫とかガレージには既成の棚がオプションで用意されています。ただ、あくまでオプションであって万能ではありません。このような形で自分の使い方に合わせた棚を作れば、収納もしやすく使い勝手も良くなります。
私の本業は省エネの特許製品の販売です。物の構造や原理が分かればモノ作りも出来るはず、といろいろと自分で考えて作ったのが”モノ作りの考え方”シリーズです。
理屈が分かっているから説明出来る。よく分かっていないのに、全く知らない人に説明したがる人もいます。そんなの相手が納得する筈がない…。
最近、特に感じるのは日本人の発想力が低下した事。余りにサービスが充実し過ぎてか、アイデアが思いつかないのです。スマホをポチっとすれば、大体の物は手に入るからでしょうか
また、”こうしたい、こういう物が欲しい”という人はいるのですが、それを具体化して原理や技術も含めて作り上げられる人がかなり少ない。口で言うだけじゃ、子供と同じではないでしょうか。
昔は、お父さんが頑張って車の整備をしている姿をよく見かけたものです。逆を言えば、そういう事が出来る人にはビジネスチャンスがあるのです。
ガレージライフを楽しむ方の参考になれば幸いです。