実は私の兄も特許を取っています

特許とは聞いた事はあるでしょうけれど、なかなか取った人は身近にはいないのではないでしょうかはてなマーク

私の兄は大型自動車の研究所に勤めていた時に、特許を取得していました。

もちろん、それは会社の仕事としての一環で、ビジネス化した訳ではありません。

私は乗用車の研究所に勤めましたが、特許に関わったことはありませんでした。

研究所といってもテスト部門で、問題点や改善点を探し、報告するのが仕事でした。

兄は最終的にはその研究所のマネージャーでしたから、全体を見ながら研究を進める仕事だったのでしょう。その過程で特許を取得したのだと思います。

では、もし、”誰もいない山道で車にトラブルが起きたとして、どちらが知識とサバイバル性を生かして、人里まで辿りつけるか”といえば、兄には申し訳ないですが、間違いなく私だと思います。

高校の時から中古バイクを買っては直し、そのうちエンジン・ミッションまで完全に分解して修理して組み立て直す。それを何台もやって来ました。すると、思わぬ故障や修理が難しい局面が出てくる。メーカーに部品があれば交換するだけでいいのですが、欠品もある。

特にオートバイは部品の供給期間が短く欠品になりやすい。でも、どうにかして直さなければ乗れない。そういう局面を何度も経験して、元々私が持っていたらしい、アイデアを思いつく能力も使って乗り切って来ました。周りにレース関係者もいて、知恵を教えてもらえたのも大きい。

だいたい、凹んだタンクを直すのに「二つに割って内側から叩き出せばいいビックリマークと思いつく方もどうかと思うけれど、「こういうの、面倒くさいんだよな~」と言いながらも、溶接できる人がいないと出来ないわけで、そういう人脈も自然と出来上がったのです。

当ブログでも書いた”モノ作りの例”で掲載したバイクのタンクの修理もその一つ。ダウン

ディーラーはこのような修理は絶対にやりません。「部品はてなマークないですねぇ~。メーカーにないからどうしようもない。新型車に買い替えたらどうですか、古いの乗っていないで…」そう言われて困った人が何故か来るのです。

後で書こうと思いますが、古いバイクのメーカー欠品のヘッドライトスイッチの修理も、自分で思い付いたアイデアで修理が出来ました。

その様な思いつきは中学生の時からありました。それから、もう一つは物を調達する能力。

これは、高校生の頃からでしょうか。「こんな物が欲しい」という物を、どうにか手に入れられるのです。もちろん、それなりの努力もしますが、なんとなく「もしかして、そういう特技があるのではないかはてなマーク」と気付き始めました。

就職して、バイクのクラブに入り、多少英語を勉強し始めると、「こういうのがあるらしいけど、日本に輸入されていない。どうにかならないかはてなマーク」という相談が何件もありました。以前書いた、ワイセコの鍛造ピストン、アクロンのアルミリム、チューニングパーツ、ステンレススポーク等など輸入してあげたのです。

後で書くかも知れませんが、ドイツ製のWOSSNERのオートバイ用の鍛造ピストンも、日本で輸入したのは、もしかすると私が初めてかも知れません。当時は名前さえ誰も知らなかった。

私はこういう物を作りたいとなると、一度アイデアを鉛筆でノートに書きます。鉛筆で書くと,芯が丸まる、すると削らないといけない。一見、無駄に見えますが、多分そこがリセットスイッチになっている気がします。

そのアイデアを頭に入れて、主にお風呂で考えます。すぐに、「こうすれば作れる・解決する」と降りてくる事もあるし、時間がかかる物もあります。

話を戻すと、兄はその研究所を退職後に、特許庁の下部機関で働いています。どういう仕事かというと、申請された特許を過去の特許の膨大なデータと照らし合わせて、新しい特許として認可出来るかどうかを調査・審査する仕事です。特許を取る側から、認可する側に変わりました。

特許とは分かり易く言うと、「明確な根拠があり、科学的に証明されている発明」を、国が認めた、つまりお墨付きです。

これから取り扱う特許製品に、私は9~10年前の開発初期段階から関わっています。同じ目的ですが、違う方法でトヨタも少し後に特許を取りました。つまり、世界のトヨタも注目して研究していた、それを知らずとはいえ私の友人が先に特許を取ったのですビックリマーク

当初から、「これ、すごいね~」という感じで、車やバイクでテストに協力していました。アイデアも出しました。進化した物を「これ、何に使うか分かるはてなマーク」と見せられた時に、一発で「これ、○○でしょう!!」と言い当てました。おそらく、そのような経緯と、秘密は絶対に守る、裏切らない、長いお付き合いというのも含めて、私に声がかかったのだと思います。

実は乗り物以外で、私が考えた製品があります。今、家で実際に使っています。将来的に少なくても実用新案、出来れば特許が取りたいと思っています。ただ、その出願料を支払ってでもペイするものかどうかはてなマーク要は、世の中にそれに見合ったお金を出す人がいなければ、特許貧乏になってしまう。それで、躊躇しています。