現代のエンジンは絶縁体だらけ
毎回特許文献の解説だと飽きると思いますので、今回はトヨタの除電の基本的な考え方と、会社で導入しているユーザーさんの実例について書きます。
トヨタの除電方式は、静電気を自己放電式除電器の場所まで流して除電するというのが多いです。エンジンで発生した静電気もエンジン自体では除電せずに、遮音カバーに自己放電式除電器を取り付けてそこで除電していますし、マフラーも本体ではなく吊り下げているゴムに自己放電式除電器を取り付けて除電しています。
トヨタは接着剤で貼る方式が主ですから、熱の関係でそうせざるを得ない部分もありますが、トライスターズテックではエアクリナーボックスはエアクリナーボックス全体で除電すると共に、エアフィルターはエアフィルター自体で除電しています。
同じ除電でもトヨタとは除電方式が違うので、除電する場所も変わるのです。
当ブログを読んで、同じ場所に自己流の除電パーツを取り付けても効果が表れないのは理論が異なる為です。もちろん、本当に除電する能力があるのか?という問題もあります。
除電量が分からなければ、どこでどの位除電してあげるのか算出出来ません。以前書いた「マフラーに金たわしを巻く」というのがこれに当たります。「それは一体どの位の除電量なのですか?」と聞いたら答えられないでしょう。
自己流で除電するのであれば、ご自分で理論を見つけ出さなければならないのですよ、分かっていますか。
エアフィルターの除電をしたのは2013年の前半頃だったと思います。当時はエアフィルターに除電ネットを取り付けていました。もちろん、トヨタ自動車が除電の特許を出願する以前です。
「パワーフィルターを付けている」とケースもよくあります。パワーフィルターを付ければ、下の写真のように複雑な経路を通らずに吸気効率は向上しますが、フィルターの目を空気が通過する事で静電気が発生し、効率が低下します。
それを知っているので、スイフトスポーツのダートラ仕様では、パワーフィルター自体に除電ネットを取り付けています。
マジ軽ナットの特許は、全てのトヨタの除電特許より前に出願・取得している全くオリジナルの技術です。
どちらが優れているのかは、トヨタの特許を真似する訳にはいきませんから分かりませんが、今までの経験から「静電気の発生しているところで適量除電する」のが最も効率が良いと考えています。
吸気系の除電に進まれた方ならお分かりですが、吸気の入り口から燃焼室に入るまでをトータルで除電してあげるのがセオリーです。
これは軽自動車のエンジンルームの写真です。三菱の3気筒エンジンですね。
ご覧のように、吸気の取入れ口からスロットルボディーまでが全て合成樹脂(プラスチック)または合成ゴムです。
空気との摩擦で静電気が発生すると、空気の分子が引寄せられて流れが悪くなる。
小学生の時に下敷きを擦って髪の毛を持ち上げて遊びました。髪の毛より空気の分子の方が遥かに軽いですから、内壁に引き寄せられて流れが滞る。それが吹け上りが鈍いとか、スムーズに吹け上がらない、エンジンのかかりが悪い原因の一つです。
それでも疑い深い方がいるかも知れません。合成樹脂製品の製造、製造現場の環境整備等をしている老舗の石塚株式会社は、製造現場の静電気対策も業務の一部です。
そのホームページから引用します。
丸で囲んだ③のパイプやホースの中を、気体や液体が流れると静電気が発生すると書いてありますね。多くの製造業では粉塵爆発防止や細かなゴミの付着防止等、安全や製品品質向上対策で除電装置等で静電気対策をしています。
除電での吹け上りの速さやスムーズさはエンジンベンチテスターでの性能試験のグラフで見ても一目瞭然。
体感だけではなく、科学的な数値でも除電の効果は証明されています。
トヨタのエアクリーナーボックス・エアフィルターの除電特許には、除電により「吸入空気の吸気効率が格段に向上」すると書かれています。それを今から13年前からやっていたのです。
近年、軽量化とコストダウンの為にインテークマニホールドまでがプラスチック製が増えました、スロットルボディーのメインの構成部品がプラスチックの物もあります。
写真をご覧下さい。このエンジンはタペットカバーまでもがプラスチック製です。
一例ですが、ダイハツ アトレー(ピクシス)では、同じエンジン型式でも途中からタペットカバーがアルミ製からプラスチック製に変更されています。
前述の通り、空気の取入れから吸気ポートまでの間の大部分が絶縁体という車が増えています。このような時代の流れから考えると、除電必須と言えますね。
除電をして滞りなく多くの空気を流してあげる、エンジンも除電してあげた上で効率良い点火にする。
効率良い点火とは、10年以上テストをして確認の上で昨年記事にした、イグニッションコイルの除電です。
正確に言えば除電だけではありませんが、そこは秘密です。当ブログを盗用してまがい物を販売している輩がいますので書きません。
イグニッションコイルの固定ボルトをマジ軽ボルトに交換すると、燃焼が改善する。
もちろん、基本のタイヤ、吸気系等を除電して負荷を減らして流れを良くした上での追加となります。
お得意様のタクシー会社では、マジ軽ナットシリーズを大量に導入して頂いております。
タイヤ、クーラント、試験的にアーシングボルト、吸気のセットもご購入頂いています。
タクシー業界はトヨタのJPN(ジャパン) TAXIという機種に移行しています。
いわゆる箱型形状ではなく、ルーフが高く作られているタクシー専用機種です。
そのJPN TAXIがコールドスタートで、まれに数秒間エンジン不調になるのでディーラーに聞いてみたところ、ハイブリットエンジンではプラグの失火が原因である事が多いという回答だったそうです。
それで試しに吸気系の除電セットに含まれるマジ軽ボルトを、イグニッションコイルの固定ボルトと交換してみたそうです。4気筒のうちの1気筒だけですが、調子が良くなったように感じたそうで、ご購入頂きました。
まずはご自分のハイブリッド車のイグニッションコイルのボルトと交換してみたそうです。1気筒だけマジ軽ボルトと配線のカプラーが干渉(接触)するので、3気筒だけ交換して走ってみた。
そうしたらエンジンがシルキー(滑らか)になり、少ない(アクセル)ペダルの踏み込みでもグングン走るようになったと報告が届きました。
JPN TAXIが新車時からタペット音が出ていたそうで、これもディーラーに問い合わせをしたところ「問題はない」という回答だったのだとか。
今度はJPN TAXIのイグニッションコイルのボルトをマジ軽ボルトと交換したら、タペット音が随分と改善された上、エンジンの吹け上りが良くなったと乗務員さんから好評だそうです。
エンジンの吹け上りが良くなれば、今までよりアクセル開度は少なくて済みます。
これは多い台数を運用していればいる程、大きなメリットです。
タペット音発生の要因はタペットクリアランスだけではありません。いくつかの要因のうちの一つが、静電気とそれにまつわる要因です。
除電で全てが改善する訳ではありませんが、除電でタペット音が低減するのは分かっていました。
まさか、新車時からタペット音が出ているとは知りませんから、事前にお伝えはしませんでしたが、「音」という面からも除電の効果が確認出来たのです。
別の記事で過走行のスーパーカブの整備と除電の記事を書いていますが、手に入れた当初はタペット音がカチャカチャうるさかった。とりあえずは走るようにしないといけないので、タペット調整をしないまま乗り始めましたが、何箇所か除電したところこれもタペット音が軽減しています。
話を戻し、ご自分のハイブリッド車とJPNタクシーでもイグニッションコイルの除電の効果を確認され、マジ軽ナットとイグニッションコイル用のマジ軽ボルトの追加のご注文を頂きました。
除電チューニングとは、大きくて高価な部品を高い、高い工賃を支払って性能を向上させるのとは違い、安価で小さな部品をご自分で取り付けるのが基本です。派手さはありませんが、ちょっとした工具があれば取り付けられる。
普通、チューニングをするとなると、まずはシリンダーヘッドを下ろすところから始まります。それに比べたらはるかに簡単で安上がり、それなのに効果があって面白い。
静電気の悪影響で作動の抵抗となり、負荷が増えている分を減らしてあげる。
現在、市販車のエネルギー効率は最高で40%。残りの60%は熱になったり、機械的な作動抵抗や摩擦等で消費しています。使えているエネルギーの方が少ないのです。もったいないと思いませんか?
除電チューニングは無駄に消費しているエネルギーを減らして、有効に使えるエネルギーを増やす技術。
適性に除電すると少ない力で作動するようになります。だから音が静かになったり、動きがスムーズになる。それが体感でも分かります。
もちろん、測定データでも変化は確認出来ています。イベントではそのデータをお見せしながらご説明しています。
ご来店出来ない方はネットショップをご利用下さい。
タイヤへの取り付けは簡単。乗用車なら3~4分で取り付け完了です。その先の施工はお問い合わせ下さい。
自動車用・オートバイ用はメルカリでも販売をしています。
2月15日(日)午前6時から神奈川県厚木市で開催されるエクスチェンジマートに出店を予定しています。
天候による開催の有無は、開催予定日前日の13時にエクスチェンジマートのホームページで発表となります。






































