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「できる子」の構造

子どもの中学受験が終わった。はじめは楽勝だと思っていた。でも楽な受験なんてないんだなと思い知らされた。まぁ結果的には第一志望合格だったのだけれど...。そんな回想記。

いよいよ新5年のスタートだ。 ここからは一般生も毎週テストを受けることになる。

昔なつかしい成績優良者の名前が載った週報が配布されるのもここからだ。

難関校対策のSコースの新設という情報を聞いて、

子どもにはあまりプレッシャーをかけてはいけないと思いつつも

親としては何とかそこに入って欲しいという思いで準備をした。

 

通塾生たちは、過去何年分もの過去問や対策プリントで演習をしている

という話をネットで目にして、我が家も及ばずながらできるだけの準備は行った。

この頃の最大の心配事は算数の計算ミスだった。 

(いや… そのあともずっとだったけど。)

ちょうど全部を筆算でやっていた状態から暗算を使う状態への移行期にあたり

とにかくミスが多かった。全受験期を通しても特にひどい状態だった。

だから本人を試験場に送り出すにあたっての最大の不安は算数だった。

計算ミスさえしなければSコースに行くはず…という目論見だった。

 

でも、結局届かなかった。

算数は「ていねいにやった」そうでいい出来だった。

理社も確実に9割ラインをキープできた。

でも...国語が沈んだ。 偏差値45まで沈んだ。 想定外だった。

 

「国語がいつも程度の出来だったら十分にSだったのに…」と

親子ともども悔しい気持ちだったけど仕方がない。

いよいよ始まる本格的な受験カリキュラム、

週例テストの日々をCコースで始めることになった。

最初の4科の偏差値60でスタートした4年生の勉強。

上がったり下がったりはあった、勉強量はずいぶん増やしていった、

だけど結局1月の学力判定テストまでの平均は61で全然上がらなかった。

 

国語がどういう訳だかすごくいい時があって、そういう時は

男女併せて100番以内、偏差値67くらいが出たのだけど、

なかなか4科目揃えるっていうのは難しくって

65以上が取れたのは2回だけだった。

夏休み前の最後の月例テストは理社が平均を下回るありさまで

全体の3割、弟彦の上には1600人がいる… という成績もとった。

かなり不安の強い夏休みを過ごした..このまま下げ止まらないんじゃないかと。

 

今にして思えば、4年の時の勉強は順位や偏差値にこだわる必要はない、

理社は知識の土台を作ってやれば十分、

算数は基本的な理解ができていれば十分 と思うことができる。

でも、当時は先の見えない状況で、ひたすら

「能力的にトップに伍していけないんじゃないだろうか」という不安があった。

通塾していなかったから、トップ100の子たちがどんな勉強をしてるのかわからず

疑心暗鬼に陥っていた。

 

1年を通してみると、算数がやや低下傾向だったことも不安を強めていた。

国語は意外にも持ち直し気味で、年間平均偏差値で算数より2低いだけだった。

だから新5年生のスタート時の初めての組分け試験を受けるにあたって

国語に関しては別段心配はしていなかった。

(国語で悩まなかったのはこの一時期だけだ。)

 

1月末にいよいよ初めての組分け試験。

これまで最上位だったCコースの上にSコースが新設されるという話を聞いて、

親は何とかそのコースでスタートが切れるといいな と思っていた。

やはり最上位コースにいないと全体の中での順位がわからない。

ネット上の噂ではSコースはそれまでの「選抜組」と同様のラインで足きりするので

偏差値63くらい必要ではないか? ということだった。

1年間の模試の結果から考えると、

ちょっと厳しいけれど、ムリというわけでもない数字だと思えた。

ポイントは、11月くらいからとみにミスの増えてきた算数だろうと思っていた。

習い事はかなり頑張った。

もともとは上の姉子を(もし可能なら)その芸事のプロにしたい 

という願望が私たち夫婦にはあった。

弟彦に関してはそうした青写真はまったくなかったけど、

それでも姉子同様、その道のプロを目指している子達と同等のレベルで

努力させていた。

 

習い事と受験は、「二兎を追うものは一兎をも得ず」となりがちだから

受験期は一つに絞りましょう というアドバイスも見かけるけど、

実際の人生では二兎も三兎も追わなければならない。

 

習い事は大まかに言えば受験の邪魔にはならないと思う。

ギリギリのところまで二兎・三兎を追う努力や、そのためのバランス感覚は

決して無駄にはならないと思う。

何かに取り組み、真剣に努力する。

基礎技術を、 「何とかこなせる」レベルではなく、

「無意識に正しく実践できる」レベルまで高める感覚。 

そのための我慢や集中力。

そうしたものは勉強と同じだ。受験には絶対にプラスになると思う。

 

それでもやはり、受験のプレッシャーの中で少しずつ習い事の比率は

下がっていった。

最初は、

「習い事のためなら第一志望合格が第二志望合格にダウンしても構わない」と

思っていたのだ。

でも 6年の夏休みを過ぎて受験がいよいよリアルに迫ってきた頃には

「受験を決めたからには第一志望合格は勝ち取らなければ」へと

意識が変わっていった。(ちなみに「親の意識」です)

先生宅でのレッスンも11月から3ヶ月間休んだし、

自宅での練習も冬休み以降はほとんどできなかった。