5年の夏休み前のこの頃、自分の子の勉強ぶりを
(単に学習計画の指示を出すだけでなく) かなりintensiveに見守った。
なんとかSコースに残留させて自信を失うことがないようにしたかったのだ。
そしてちょうどその頃、上の学年の子達の合格体験記の類をよく目にした。
それで、私にも 国語という「教科の弱点」 とは別の息子の弱点が見えてきた。
私が読んだ合格体験記で先輩のひとりは
「水曜までにテキスト類は終わらせるようにしました」
「木曜以降は試験に備えた見直しや演習をしました」
と書いていた… 驚いた。 それって可能? そんな処理能力は弟彦にはない。
確かにそんなタイムテーブルで1週間を廻せればもっと順位は上がるだろう、
でも絶対に無理だと思った。
弟彦はまず理解カーブの立ち上がりが鈍い。
ジリジリと上昇していくタイプだ。
はじめのうちは問題を解くのに時間がかかる。
問題の難易度がどうこうではなく、とにかくはじめのうちは苦戦するのだ。
1回の単元でも、算数など
予習シリーズ=ボロボロ → 演習問題集=改善 → 応用編=意外に優秀
といった感じで、途中の間違い直し抜きに良くなっていったし、
スパイラル式のカリキュラムにおいても
各回の週例テストよりも総合回のテストの方が常に成績は良かった。
理社など塾に通うようになって授業を受けても、
一生懸命取ったノートと予習シリーズの内容が
頭の中でシンクロするのに時間がかかる。
それだけじゃなく、短期記憶というものが全く使えない。(今でもダメだ)
「とにかくまずムリヤリ丸暗記して問題演習しながら肉づけしていこう」
ということができない。
じっくりじっくり頭に収めていく感じだ。
こうした弱点は、4年生の頃の学習内容やCコースでの競争では
カバー可能だった。 顕在化していなかったのだ。
でも、とにかく毎週のテスト演習を繰り返すYT系では、
「速さ不足」は1週間の予定を廻す上で、非常なハンディキャップとなった。
いったい 「速さ」というのは 「知力」というフィールドにおいて
どの程度の意味を持つのだろう?
「中学受験」という土俵では、「頭の回転の速さ」というものは非常に重要視される。
(面白いことに特に首都圏でその傾向は強いと思う。)
でも。
フェルマーの定理の証明にどれだけ年月がかかったかなんて誰も問題にしない。