時として料理人が好きな料理と流行る料理 人気のある料理は中々一緒にならない物です。


『ヒット商品は生まれるんじゃない作り出すんや!』とよくいらしてくれてた、関西人のベンチャー企業の社長さんが良く言ってた言葉ですが


ただ当店だと私の好きな料理はあまり人気薄の傾向が強いです。。


例えばこちら 焼きナスのキャビア仕立て 夏にやるんですが、手間暇かけて可愛がって可愛がって仕込みします。 2日かかります。一皿に茄子3本分使います?


昔は上にキャビアをたっぷり乗せていたんですが当時1000円のキャビアが今は3000円くらいするので乗せれなくなったのでフレンチキャビアで代用しています。 これ目当てで通って下さる方もいました。


まず茄子を大量に直火で焼きます。 焼きナスの様に皮を剥き ザルなどに乗せて一晩水気をきります。翌日 茄子の種の部分とそうで無い部分に分けて種ね部分が要するに庶民のキャビアと呼ばれる所以のプチプチ感を感じるところです。ここは大事に包丁で叩いて 癖の無い 茄子の味を邪魔しないリグーリア州のタジャスカ種のオリーブオイルでよく炒めて1時間ほど水分を飛ばします。香ばしい焼きナスの風味と水分をほぼ飛ばしてるので滋味深い味が広がります。

種以外の部分はフードプロなどでとことん滑らかにして、リグーリア州のオリーブオイルと一緒にこちらも水分を飛ばして茄子の味のエッジを効かせます


これを1段目には種のペースト 上に滑らかなペーストを乗せて仕上げにキャビアを乗せて 余計な味付けをなるべくせずに 発酵トマトエキスや発酵生姜エキスなどをオリーブオイルに混ぜて周りに散らします。香りは紫蘇の花を(時期によります)


茄子が主役でキャビアは脇役の茄子のキャビア仕立て


これが私は作ってて好きな料理なんですがやっぱり茄子は茄子ですからね…あまり人気はありません。。ここに鮑とか貝とか入れたらな解りやすく美味しいんでしょうがなんかコンセプトがずれるので嫌なんです。。。 茄子は茄子!


茄子が主役になれるのは焼きナスくらいでしょ?


素材の味を生かすのがイタリア料理らしいので、マスコミに誘導されたイタリア料理のコンセプトにもぴったり合います 


明日で終わりです


秋になると秋刀魚の相棒役として裏方にまわります。。






チャオ