私は、いろんな地域に行き仕事をしています。
そのため、新幹線もよく利用します。
あるエピソードを書きます。
ある夏の夕方、私は、新大阪から
新幹線ののぞみ号に乗りました。2人席の窓側の指定席です。
京都駅から、30歳ぐらいの女性が、私の隣の席に乗ってきます。
長い黒髪を後ろに束ね、黒いスーツを着ていて、座る時にも、隣を失礼いたします、と
丁寧な言葉を使い、コチラが恐縮するほどでした。印象としては、一流企業の秘書さんみたいな感じです。席を倒す事なく座ります。何故か、とても大きな荷物を持っています。
名古屋駅を過ぎたくらいから、その女性は、大きな荷物を持ち、どこかに行きました。
それからしばらくして、私の横の席に女性が
座ってきます。真っ赤なフリフリの露出の多い服を着て、髪の毛もおろし、ネックレスやらイヤリングなども大きめで派手派手です。化粧もかなり濃い目です。
よく見ると、先ほどの秘書さんのような女性です。座り方も、先ほどとは全然違い、
シートも大幅に倒します。
ビールをプシュっと開けて、飲み始めます。
そうして、私の方を急に向くと
おっさん、マブシイから、それ下ろしてくれへん?
と窓の遮光板を下ろすように言ってきます。
言われた通りに下ろしました。
新幹線車内で、大幅なキャラ変をしたようです。
失礼いたしますから、おっさんへ。
2つのキャラを違う地域で使い分け
楽しんでいるのでしょうね。
その女性は、品川駅で、降りて行きました。
人間には、いろんなヒトがいるものです。