大腸癌の手術の下準備で、病変に入れ墨します。 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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外科医から依頼される事で、以前はあまり無かった事を書きます。


大腸癌の患者さんで、病変部位に点墨する事です。


大腸癌の手術は、昔は開腹、つまりメスでお腹をガバっと切って、大腸癌を切除していました。この時は、術者が直接触れる事できるので

必要がなかったようです。


でも、今は腹腔鏡手術が主流です。

これは、数カ所穴をお腹に開けて、そこから

細い器具を入れてモニターを見ながら切除します。これだと病変がどこにあるかわからなくなる事あるようです。そこで、病変のそばに入れ墨して、外からわかるようにするのです。


最近は、事前に水いれてスペースをつくり

そこに墨入れてやるので大丈夫ですが、

昔そんな事せず墨をすぐに入れていたら

手術の特に、お腹の中に、墨が漏れて真っ黒になり、外科医からクレームがきた事ありました。


こんな事やるんだという紹介でした。




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