胃カメラで生検されたら、もう自分は癌なんだ。。そうでもないです。 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

胃カメラでは、生検という検査を行う事があります。鉗子という金属のもので胃などの組織を

ちぎり取り、それをホルマリンで固定し、

染色し、診断するものです。


主に癌の有無をチェックするためにやります。


生検を施行した事にショックを受ける方がいますので、ちょっとこの場で説明します。


確かに、見るからに癌だと思う時に

生検施行します。でも生検を施行する症例の

数%でないかと思います。


生検のほとんどは、可能性が、それほど高くないけど、一応行うケースです。


胃カメラを行う頻度は、だいたい多くて年1回だと思います。これが月1回受けて頂けるなら

生検はしない病変がほとんどです。

多分大丈夫だけど、次やるのが1年後以降だから、安全のため行う、こんな感覚で

生検を行うケースが多いのです。


この一応生検の症例で、実は癌であったケースは、数%だと思います。


私は、どれくらい癌を疑って生検したか

患者さんにお伝えしています。


こんな業界の感覚を理解して頂けると

ストレスが減るかもしれません。