留置所の容疑者が腹痛 ついてきた刑事 こんな感じなんだ。。。社会勉強に  再掲載 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

20年前の話です。当時 私は ある救急病院に勤務していました。

そんなある日 近くの留置所から連絡がありました。

収容した容疑者(何の罪かは不明)が腹痛を訴えたので

診察してほしいという事でした。受け入れを受諾し1時間後くらいに

患者さんと その周囲に5人ほどの刑事さんが到着しました。

 

まず 目についたのが 患者さんの手にしてある手錠です。

これがとっても重そうなのです。テレビの刑事もののドラマでは

ここまで重そうでないので これがリアルかと思いました。

重いので手をさげてブラーンとした感じでした。

 

診察しようと腹部を触診しようとしますが 手錠にかかった手が邪魔で

満足にできなかったです。

 

その周囲にいた刑事さんも なかなかキャラがたっていました。

全員 ネクタイしていますが、首元を緩めています。背広もみんなよれよれで 皆さん胸板が厚い! 姿勢も ほぼ全員悪く 猫背でポケットに手をつっこんだり どちらかの肩をさげ 斜めになって歩きます。

 

患者さんが ちょこっと急に動いた瞬間に 5人が 患者さんの体を抑えにいきます。

 

手錠をして この5人に囲まれれば そりゃ 逃げれないです。

 

診察結果は あまり重症でなく 薬処方してお帰り頂きました。

 

帰り際 一人の刑事さんが 私のところに来ました。

”先生さー 俺 肝臓数値悪いんだけどさーおたくかかった方がいい?”

いきなり 威圧感満載で 上から。。

ぜひかかってください! と丁寧に返事させて頂きました。

刑事さんは 怖い!

 

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