単なる肥満と、あるやばい病気との区別の仕方教えます。 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

私の外来を受診する患者さんで、肥満のある方に

ほぼ必ずチェックする診察があります。

 

中心性肥満といって胴体がぼてっと太っていて 手足が細いという

方にとって要注意の病気があります。

それは、クッシング病という病気です。これは、ステロイドホルモンが

体の中で異常に分泌され、高血圧や糖尿病などを引き起こす病気です。治療した方がいいです。診察上 単なる肥満と区別するのに有用な診察所見が以前 NewEngland journal of Medecineという有名医学誌にあったので紹介します。クッシング病の時に必ず出る所見ではありませんが、これがあれば 必ず精密検査した方がいいと思います。

 

 

手の中指のつまんだ皮膚の厚さを見てください。これが2mm以上あれば正常です。これが2mmない時 クッシング病の可能性高まります。クッシング病は、皮膚がうすくなるので2mm以下になります。

 

肥満ある方で、つまんで 2mm以下なら 病院受診してください