糖尿病と風呂 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

糖尿病の患者さんは、そのほとんどが自覚症状がなく

知らず知らずのうちに病状が進行します。

 

中でも お風呂での事故が起きやすくなります。

 

まず やけどについてです。

風呂は予期せぬぐらい湯が熱いことがあります。

そのため 熱ければ 薄めたり 蛇口であれば水の割合を

増やして対応します。

でも糖尿病の方は、指先などの感覚が鈍り 熱さを感じないこと

があるのです。そのため 熱い湯に指などが長く触れ

やけどとなるのです。

また糖尿病の患者さんは やけどが治りにくいです。

やけどが原因で指を切断しなければいけなくなる事もあります。

 

 

 

次は 風呂での血圧の変動です。

特に冬場ですが、脱衣所や湯舟の中では ただでさえ

自律神経に負担がかかります。

糖尿病の方は、自律神経がおかしくなり、風呂場で急激に

血圧が下がり 転倒や失神が生じえます。

脱衣所の温度を冬場は上げる、湯舟に入る時は よくかけ湯をしたり

半身浴から始めたりなど工夫した方が安全です。

 

参考にして頂ければ幸いです。