風邪 インフルエンザと決めつけると痛い目にあう | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

このシーズン 喉の痛みを訴え 外来受診する方が、めちゃくちゃ多い。

そのほとんどが、ウイルス性上気道炎 つまり風邪 、インフルエンザなどだ。

しかし、それ以外の疾患もまぎれこんでくる。これに対して 私の対処法をお話する。

1 咽頭痛 発熱がある方は、事前にインフルチェックを行い、陽性なら インフルエンザとして

  対応

 

2 インフル陰性なら、 必ず診察 当たり前に聞こえるかもしれないが、

これをしないで、風邪として処理する医師は多数いる。

 

3 診察で喉を必ず 診る。先日も風邪ですと、患者さん本人が自己申告していた方が、ひどい扁桃腺炎であった。とうぜん胸の音は聞く。異常あれば X線ないし CT

 

4 咽頭所見が、たいしたことない方は、のみ込んで痛みが悪化するか 伺う。 飲み込んで痛みが悪化しない喉の痛みはやばい。

心筋梗塞や重症疾患が隠れている可能性がある。

 

5頸部の痛みが激しい方は、必ずCT 頸部は感染に弱いので

じつはとんでもない感染が生じていることあるため

 

6 上記がないとき 喉の痛み 咳 鼻水あるか聞く。これらが、

少なくとも3つのうち2つあれば はじめて 風邪と診断する。

 

結構面倒だけれど これやると 見落としは少なくなるかなと

思ってやってます。こんな流れを患者さん側もつかんでいると

医師も手を抜けないですよ。