このシーズン 胃腸炎の患者さんは、たくさん 外来を受診されます。
たいていの胃腸炎患者さんは、吐き気止めと整腸剤 それと私のこだわりの
漢方(桂枝人参湯)を出しておしまいとなるのですが。。。
糖尿病患者さんは、そうはいきません。
理由 その1 食事が摂れないから、低血糖の危険がある。 日ごろ出されている薬は、日ごろの食事量を考慮して決めているので、そのまま薬を飲めば低血糖になる可能性あり
理由 その2 薬止めれば 高血糖になり 場合によっては、糖尿病性昏睡になる。
食事とれないなら 薬全部やめてしまえばいいじゃん。そう考えるかもしれませんが、下手なやめ方したら、血糖が急上昇し、さらに 胃腸炎は、脱水を引き起こしますので、糖尿病性昏睡という重症化の危険を高くします。
理由 その3 胃腸炎の時に服用しては、いけない もしくは 危険がある薬が、糖尿病治療にはある。ビグアナイド系(メルビル、メトグルコなど) SGLT2阻害薬(ジャディアン
スなど )は、胃腸炎の時は、糖尿病性昏睡の危険が高くなるため 危険と言われています。
どうです?怖くないですか? 糖尿病患者さんで、胃腸炎になったら すぐ病院へ行ってください。
ちなみに 私は、胃腸炎が激しい糖尿病患者さんは、入院での管理を勧めています。