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葬儀場の場所は知っているのですぐに分かりました。
私は入ったことはないけれど、前を通ったことはあります。
自宅からの距離は約1kmほどで、祖父母のお墓のある墓地と、道を挟んで向かい側になります。
看板が出ていたので、道の横の駐車場に車を止めました。
しかし、家族葬用のこのお葬式場は、もともと個人の家として建てられた場所ですから、入るのに戸惑います。
普通の玄関から入るので、ピンポンして「お邪魔します~」って言いたくなる感じです。
個人のお宅としては豪華すぎるお庭の広さがあり、私が停めた駐車場の他に、門を入って建物の表側も裏側も車が止められるようになっています。
たぶん30台は余裕。
玄関から中に入ると、右側の小さめの和室に義父は安置されていました。
部屋の入り口は狭いので、義父は掃き出し窓から入ったそうです。
顔にかかっている白い布をとると、普通に家で寝ているようです。スーツだけど
これから、お通夜や葬儀についての打ち合わせです。
ですが、こちらは葬儀をするのは初めてです。
何をどう決めたら良いのかなど全然分かりません。
まぁ、何度もやってて慣れてるよって人はあまりいないとは思いますが。
昨夜は寝ていないし、気分も落ち込んでいるのでテキパキ動けるわけでもありません。
しかし、心配は何もいりませんでした。
義父をお迎えに来てくださった「ザ・清潔感」の男性が、初めから最後まで全部やってくれました。
私と旦那は、ほぼ「はい」と頷くのみ。
他は3択くらいの中から、「これ」と指差すだけ。
まずは、日程。
翌日お通夜で組むと、お葬式が友引にかぶります。
が、お人形さんを抱かせれば良いので、お好きな日程でと言われ、こだわりはないので友引のお葬式とすることにしました。
コロナ禍でどこも火葬場が非常に込み合っていて、一週間待ちとか当たり前なご時世ですが、この葬儀屋さんは専用の火葬場をお持ちです。
滞りなく最短の日程でおさえていただけました。
役所への手続きも、お坊さんを呼んでもらうのも、通夜振舞いやお弁当の手配も、遺影の写真の加工も、会場に飾るお花も、何もかも、細かいところまで全部葬儀屋さんがリードしてくれて本当に助かりました。
読経をお願いするお坊さんも、真言宗だとは聞いていましたが色々宗派があるらしく、よく分からなかったので、総本山の高野山真言宗の方を呼んでくださいました。
喪主は旦那ですが、旦那には葬儀の経験も知識もほぼなく、こだわりもありません。
そして、義父は節約家で贅沢を好みませんでした。
そんな感じなので、小規模で極力シンプルな家族葬にしてもらいました。
打ち合わせが終わったら、私たちは帰宅するだけ。
翌日は、言われた時間に言われたものを持参するのみです。
身体は疲れているけれど、脳がアドレナリンを出し続けているのか、なかなか眠りにつくことが出来ませんでした。
続く
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