元バルセロナ監督で現在バイエルン・ミュンヘンで
采配を振るうルイス・ファン・ハールが、
先日出版された自伝の中で
「ヨハン・クライフとは気まずい関係にある。」と
明かしたことで、
当のヨハン・クライフ氏が母国オランダ発行の
『デ・テレグラフ』紙のコラムで反論した。
「ルイス・ファン・ハールはネジ1本足りない。」と述べ、
同氏を激しくこき下ろした。
「私の家族がファン・ハールを
クリスマスの夕食に招いた時、
彼の家族が亡くなったことを
理由に招待を断ったことで、
私を怒らせてしまっただって?
これを聞いただけで、
そんなことをいう人間は
『ネジが1本外れている』ことに、
誰だって気づくだろう。
ファン・ハールが怒っているとしたら、
それは彼自身の問題に過ぎない。
私には、いちいちそんなことを
気にしている暇はない。
普通ならこの種のコメントは
聞き流すところだが、
今回のファン・ハールの発言は、
私の家族が守り続けた信条から
大きく外れている。
そんなことで腹を立てているとなれば、
私は嫌な人間ということになる。」
クライフ氏自身の説明は、
ファン・ハール氏の主張とはやや異なっている。
「ファン・ハールがアヤックスの
アシスタントコーチだった時、
バルセロナで実習していたことがあったが、
私の妻が『オランダ人ならホテルで1人の
クリスマスを過ごすなんてありえない。』
と言うので、
彼を数日招待することにしたんだ。
3日目の夜、ファン・ハールは電話で
『家族の容態がよくない』というニュースを聞き、
翌日オランダに帰国した。それだけだ。」
クライフ氏によると、
クリスマス明けに両者が再開した際、
ファン・ハール氏は
「非常に好意的な態度であった。」という。
ファン・ハール氏の傲慢で頑固な性格の裏が見えた
エピソードが読み取れた内容だった。
大物との衝突が多い裏の心理としては、
小心さと気の弱さがあったということだろう。
メモを取りまくり選手に執拗に理論をたたき込ませたのは、
クライフ氏への対抗の裏返しだったのではないかとも
思えてしょうがない。