"彼らのは重い"

 

 

地位や名誉を持たぬ者には

到底わかるわけなどないが

 

彼らの名は重いんだ

 

 

幼少の頃から叩き込まれた

名門としての意地や見栄

 

 

「できません」

「わかりません」

が許されないレールの上

 

エリートであることを

強要される人生

 

エリートであり続ける事を

強く望まれる人生

 

若気の至りで

社会的問題を起こす事も

色恋沙汰での

スキャンダルも許されない

 

当然

醤油差しを舐める事も出来ず

障子や天井を壊したりもできない

 

 

そうやって

やっと手に入れたバッジ

 

永田町では

家紋を背負い 名に縛られ

勝つ事だけを強要される立場

 

地元に戻れば手段を問わず

儲ける事を期待される人生

 

そこにある想像を絶する

ストレスな日々

 

 

きっとそんな彼らには

 

そんな彼らだからこそ

 

名を背負ってのPRIDEはあっても

個人としてのPRIDEは無い

 

誰にもバレないなら

 

どんなに汚い

だって だって

平気で舐めるだろう

 

 

 

彼らには

何が欠損しているのだろう?

 

 

彼ら全員が血筋において

名門であることはわかる

 

 

だけど人としての

魅力を全く感じない

 

一個の人間として

全く信用できない

 

 

なぜだろう?