今日は体調不良、なんとなく頭が重いので、勉強はお休み。



手持ち無沙汰に、何か読もうかな、と思うけど、書棚の蔵書には食指が動きません。



岩波文庫の「一遍上人語録」か、「明恵上人集」があれば…(どちらも図書館で借りました)。



疲れている時、調子の悪い時、体は刺激の少ない食事を要求するように思います。



読書も同様に、体調不良の時は、刺激の少ない本、気持ちが和む本が適うように思います。



一遍上人や明恵上人は、文体が柔らかく、その思想も中庸で、読んでいて疲れません。逆に自分が元気な時は、その穏やかな人柄に退屈を感じます。



一遍上人は法然上人の流れの方で、鎌倉時代当時の仏教で言いますと主流ではないかも知れませんが、一遍上人自身の人柄と言いますか、仏教至上主義でなく、飽くまで人間本位な視点が、バランス感覚に優れている、中庸なる視座を有している、だから門流に埋もれず一個の独立した人格として、のちに時宗の祖になったのではないか、と思います。



栂尾明恵上人は華厳宗中興の祖で、先程でました法然上人の「選択本願念仏集」に対する論難の書、「摧邪輪」を著した方ですが、岩波文庫「明恵上人集」から伺えるその姿は、穏やかな平安文化の中におられた方のように思います。月見の宴に和歌を詠んだり、夢日記をつけたり、と、仏教修行の中にも風雅な心、繊細な精神を失わない方です。



病に疲れた心身に、一遍上人、明恵上人の著作は、無上の甘露味をもって思いだされます。



…買っておけばよかった…!(・ω・;)