丸一日予定が空いたので、京都まで行ってきました。
目的地は、関西に住むことになってからずっと行きたかったところ。
学生時代ずっとテーマにしていた、平家物語灌頂巻の舞台です。
うちの市が京都府に隣接しているので、なんとなく近いイメージでいたのですが
下道で行ったらほぼ山道、林道。
北山杉の森を抜け、2時間半の道のりでした。
駐車場にはこんな注意書き。
うちの周りと変わらない道を行くと
それっぽい雰囲気になり
到着。
自分以外の意思に翻弄され、この世に頼るものもなく、それでも救いたい・救われたい思いは絶えることなくこの地にたどり着いた建礼門院。
今でも深い緑のこの土地、800年前はどれほど俗世と隔絶した雰囲気だったのかな。
建礼門院のお墓。
この小さな泉に姿を写したとのこと。
さて、ついでなので足を伸ばして
名物の紫蘇。
三千院です。
なかなか建物の中は撮影できないところが多いですね。
紫陽花がたくさん咲いていました。
参拝を終え、蒸し暑さを癒す紫蘇ジュースと生八ツ橋。
にしんそば。
そしてもう一箇所、行きたかったところ。
見事な苔の絨毯。
ここに祇王、祇女、刀自に仏御前、なぜか清盛の像があります。
本尊は阿弥陀如来ではなく大日如来。
現在は真言宗のお寺です。
祇王が涙ながらに歌う今様、このシーンが平家物語で1番好きなんです。
と、念願叶って建礼門院と祇王ゆかりの地を巡ることができました。
やってみると、日帰りで色々なところへ行けますね。
こういうことにご無沙汰で、すっかり知識も感性も錆びついてしまっていました。
たまには錆落としが必要だと痛感です。