上海でプリペイド携帯を使うメリットは枚挙にいとまがない。もう少し言えば、中国旅行や出張また留学でプリペイド携帯を活用しないなどというシチュエーションは事実上考えられないと言っていい。たとえ携帯で電話をかける(または携帯に電話がかかってくる)相手がいないとしても、中国では-ことに上海では―まずプリペイド携帯を準備してからすべてが始まる、と言っていい。これは中国社会特有の事情と、上海という特有のロケーションが関係している。
中国の人口は日本のほぼ十倍に相当する13億以上だが、携帯人口は何と11億以上と言われている。これは多くの人が諸般の理由で携帯を2台以上所有していたり、何らかの理由で使われなくなったゴーストな携帯番号がいまだ統計上に反映されているという一面もあるからなのだが、これに4億人とも言われるモバイル・インターネット人口を重ね合わせれば、少なくとも日本の総人口の数倍に相当する人が携帯を生活必需品と考えていることが分かるだろう。
結果、携帯に関連したサービスが他の形態のサービスと比べて充実しているのみならず、連絡先ということで必ずと言っていいほど手機号碼つまり携帯番号を相手に聞かれたり書面に残さざるを得なかったりする。簡単に言えば、携帯さえあればちょっとした路線検索や他の情報取得が非常に容易であるだけでなく、中国語が話せるか話せないかに関わりなく諸手続きを非常にスムーズに進めることができる。
そして上海という場所柄がある。ビジネスを含め時間が非常に速く流れているというだけではない。日本人向けサービスが他都市と比べて断トツに充実している。「上海・日本人・携帯」あたりで検索すればすぐ分かる。プリペイドだから(というか中国の携帯電話はプリベイドか長期契約かのどちらかしかないのだが)、滞在期間の長短に関わりなく気軽に持てる。中国人のみならず日本人であるあなたも、上海でプリペイド携帯を使わない方がむしろおかしいということがお分かりになられたに違いない。